「学生のうちは旅に出るべし」経験者が語るその真意とは #旅バカ

こんにちは!
インタビュアーのななです。

大学生のみなさんは、最近どこかに旅行をしましたか?
よく「学生のうちにいろんなところに行っておけ」という言葉を耳にしますよね。
でもそうは言っても「どこで何をすればいいんだろう」「誰と一緒に行こうかな」なんて考えていると、なかなか行動に移せない方も多いはず。

そんな大学生におすすめしたいのが、ヒッチハイクやバックパッカー。
今回はヒッチハイク・バックパッカーのスペシャリストに、学生ならではの旅の楽しみ方を聞いてきましたよ!

「ヒッチハイクってなんだか怖そう」「バックパッカーってどんなの?」
そんなことを思っている大学生こそ、ぜひこの記事を読んでみてください!

バイトやサークル経験は10種類以上!異色の経歴を持つ旅バカってどんな人?


▲早稲田大学3年の塚本拓真さん

なな

こんにちは、本日はよろしくお願い致します!

塚本さん

よろしくお願いします、今日は何でも聞いてくださいね!

なな

ありがとうございます。では早速ですが、自己紹介をお願いします。

塚本さん

はい、早稲田大学3年の塚本です。出身は静岡のド田舎なんですけど、東京にはすごく憧れがあって…中でも早稲田大学の学園祭を見たときに、エネルギッシュな学生や大学の雰囲気に惹かれて、早稲田にどうしても行きたいって思ったんです。それで浪人までしたんですが、なんせお金がなくて。予備校に通いながらお金を貯めようとホストのバイトをしてたんですが、ホストの世界が楽しくて勉強がそっちのけになってしまったんですよ。

なな

なるほど…受験生とホストってすごい組み合わせですね!

塚本さん

そうなんですよね(笑)。でもそんな調子だから案の定一浪では早稲田に受からなくて。二浪することになったんですが、やっぱりお金がないのでホストのバイトとか、あとはママ活とかやってお金を貯めていました。

なな

ママ活ってパパ活の反対バージョンみたいな?

塚本さん

そうですね、40代50代くらいのおば様の自宅で家事を手伝ったりとかして生計を立てていました。

なな

塚本さんってバイトの経歴がすごく特殊だと思うんですけど、他にはどんなバイトをしてきたんですか?

塚本さん

大学に入ってからはもう本当に色々やってきましたね。カフェ、カレー屋、ラーメン屋、宅配ピザ屋、ウーバーイーツ、居酒屋のキャッチ、銀座のボーイ、テレアポ、新聞の営業、借金取り…とか。

なな

すごい数ですね!

塚本さん

長くは続かなかったのが多いけど、とにかく面白そうなものは片っ端から経験してみようって感じですね。

なな

ではサークル活動もマルチに参加していたって感じでしょうか?

塚本さん

そうですね。二浪して、晴れて早稲田に入学できるとなったときに、自分が早稲田で一番面白い二浪になってやろう!っていうのを目標にしてたんですよ。だからとにかく面白そうな団体にはキャパとか考えずに全部参加していたら、コミュニティの数は最大で12個までになりました。

なな

それは圧巻ですね…!

「後悔だけはしたくない。」圧倒的な行動力の裏に秘められた思いとは

なな

バイトもサークルも何でも挑戦して、すごく充実した大学生活を送っていますが、塚本さんがそんなにも行動力を持って過ごせるのには、何か理由があったりするんですか?

塚本さん

僕は人との出会いをすごく大切にしようと心がけています。その理由は、社会人とお会いしたときに、自分の大学生活を振り返って後悔している人が多いんですよ。その気持ちを完全になくすことはできなくても、学生時代にできるところまで挑戦して、後悔の度合いを少しでも下げることが大切かなって考えています。
小学校から高校まで過ごしてきた僕にだって「あのときこうすればよかった」っていう後悔は少なからずあるから、せめて今のこの大学生活だけは、全部を求めていきたいって思って行動しています。

なな

なるほど。その言葉は学生の私にも突き刺さるコメントですね…!

中一で初めてのひとり旅へ

なな

ここからは旅に関してのお話を伺っていきたいと思います。

塚本さん

なんでも聞いてください!

なな

まず塚本さんが旅をはじめたきっかけっていうのは何だったんですか?

塚本さん

一番最初は中学一年生のときにしたひとり旅ですね。中一って思春期真っ只中の時期に、ふと自分探しをしたいなって思って、親に断って電車でひとり栃木の方まで出掛けたんですよ。

なな

中一でひとり旅!?

塚本さん

でも本当に何の準備もして行かなかったし、何の当てもなかったんですけど、夜になってホテルを取り忘れたことに気が付いて。それでユースホステルなるものがあるらしいってことだったのでそこに行ってみたら、ある海外からの旅行客に出会ったんですよね。

なな

それがバックパッカーとの出会いなんですね。

塚本さん

そうですね。当時は中一だったから、かたことの英語で必死に意思疎通をしてたんですけど、どうやらその人は世界一周中らしいってことが分かって。英語はろくに喋れなかったけど、すごく目を輝かせて伝えようとしてくれていたのが印象的だったんですよね。

なな

すごく素敵な時間ですね!

塚本さん

はい。でもその時の僕は初めてのひとり旅で正直辛かったから「ひとりで旅することって、世界を周ることって、そんなに楽しいのかな?」って自分の中で引っかかっていて、なんか上手く言葉では説明できないけど…すごく不思議な気持ちになったんです。普段の自分は、静岡の小さな町で家族と学校の仲間に囲まれて過ごしているだけだったから、一歩外に踏み出すと全然違う世界があるのかなって、本当に漠然と感じていました。

なな

そうなんですね。その中一のときのひとり旅を皮切りに、中高時代から色々と旅をされていたんでしょうか?

塚本さん

それが中高時代は、部活とか受験が忙しくてほとんど旅はしていないんですよね。

なな

そうなんですか!では大学に入ってから旅を再開したきっかけは、どこにあるんですか?

塚本さん

僕は大学で海外ボランティアのサークルに入っていて、その関係で一年の春休みに一か月ベトナムに行ったんです。それが人生で初めての海外だったんですけど、
耳から目から飛び込んでくる音や景色にものすごい衝撃をうけたんです。

なな

衝撃、というと?

塚本さん

日本にはない力があったというか、その日を生きないといけないっていう必死な感じが伝わってきて。人が生きるエネルギーってすごい!って思ったんです。

なな

日本との違いを肌で感じた訳ですね。

塚本さん

ベトナムの人たちの本能的な生き方に刺激を受けたので、人の生きているエネルギーをダイレクトに感じられるところにもっと行きたい!と思って、東南アジアはこれまでも色々行きました。

なな

具体的にはどんなところに行ったんですか?

塚本さん

インド、タイ、ミャンマー…とかかな。色んなバックグラウンドを持った人がいるから、すごく面白かったですね。

なな

すごい、たくさんですね。

その人が生きた証をつくる、ヒッチハイクはその手段

なな

ひとり旅つながりでいくと、塚本さんはヒッチハイクもしたことがあると伺いました。それについてもぜひ教えてください!

塚本さん

ヒッチハイクのほうは、2年の秋冬くらいに一人で、とりあえず東京から行けるところまで行ってみようって思ったんですよね。それで、用賀から千葉まで乗せてくれた男性がいたんですけど、いろんな話しをしましたね。

なな

ヒッチハイクってずっと知らない人の車に乗るんですもんね。どんなことを話すんですか?

塚本さん

その人は仕事帰りのサラリーマンだったんですけど、最近家族と上手くいってないみたいで大変そうでした。

なな

なるほど。塚本さん自身がヒッチハイクをやってみて感じたことってありますか?

塚本さん

僕はこの人とは知り合ったばかりで、これまでは何の接点もなかったけど、こうして話してみるとみんな自分の仕事をしていて、決して表には出ないかもしれないけど自分の人生を歩んでいるってことに気づかされたし、結局はそれが詰まった場所が社会なんじゃないかなって。
おこがましいかもしれないけど、そういう人と話して、それを自分が覚えていることが、その人たちが生きていた証になるんじゃないかって思ったし、だからこそ一人でも多くの人に出会って、その人の人生を聞いてみたいなって思いましたね。
ヒッチハイクはそのための手っ取り早い手段だから本当におすすめです。

なな

うーん、すごく深いですね!

過酷な8日間が気づかせてくれた、人としての優しさ

なな

これまで本当に色々な場所を旅してきていると思いますが、特に印象に残っているものは何ですか?

塚本さん

やっぱり一番はCAN YOU MAKE IT(キャンユーメイクイット)かな!

なな

それってレッドブルのイベントですよね!それについて詳しくお話しいただいてもいいですか?

塚本さん

CAN YOU MAKE ITは、去年(2018年)の春に僕が大学の友達と3人で参加したバックパッカー向けのイベントです。これはあのエナジードリンクで有名なレッドブルが主催しているもので、ヨーロッパを8日間かけて金なしスマホなしでレッドブルからの物々交換のみで縦断してきました。


▲CAN YOU MAKE ITのゴール地点にて

なな

レッドブルがバックパッカーイベントを主催しているのは気になりますね。

塚本さん

レッドブルはエクストリームスポーツを応援している企業で、そんな会社がどうして旅企画なんて?と思ったけど、あれはもう…本当にきつすぎて、旅っていうよりもはやスポーツだわ!って思いましたね。

なな

確かにめちゃくちゃハードですよね。このイベントには、そもそもどういう経緯で参加することになったんですか?

塚本さん

CAN YOU MAKE ITのお知らせはFacebookで知りました。3人1組でエントリーするんですけど、僕も誰かと一緒に挑戦してみたいなって思っていたら、同じ大学の知り合い2人が声をかけてくれて。渡航前に選考があったんですが、日本からは僕たちの他に、2つの学生チームが審査に合格して参加していましたね。


▲大会開始前の仲間との一枚

なな

そうなんですね。私のツイッターにも、期間中はCAN YOU MAKE ITのお知らせがたくさん流れてきたので見ていたんですが、このイベントは勝ち負けがあるんですよね。

塚本さん

CAN YOU MAKE ITにはポイント制度があって、レッドブルからのミッションをクリアして獲得できるアドベンチャーポイントと、SNSを通じて自分たちのチームに投票されるソーシャルポイントの合計点で優勝が決まりました。

なな

ゴールするだけじゃなくて、ポイントも集めないといけないんですね。

塚本さん

少しでも長く遠くに移動してポイントを稼ぎたかったので、野宿ばっかりしてました。

なな

本当に過酷ですね…。それにしても、お金もスマホもない中で、どうやって移動したり情報を得たりしていたんでしょうか。

塚本さん

ひたすら周囲の人に助けてもらったんですけど、ハプニングは色々とありましたね。乗り継ぎやすい地点まで運んでくれるっていう約束でヒッチハイクしてたら、突然何もないところに降ろされて駅までめちゃくちゃ歩くことになったり、レッドブルから支給された緊急連絡用の携帯電話をなくして通行人に電話を借りたりとか。でも、たくさん応援もしてもらったし、食事をおごってくれた人もいて、ありがたかったです。

なな

なるほど…。CAN YOU MAKE ITのイベントの中で、特に印象的だったエピソードがあれば教えてください。

塚本さん

本当にどの瞬間を切り取っても強烈な8日間だったんですけど、電車を逃して途方に暮れていたときに助けてくれたベルギー人には、本当に感謝しています。彼は僕たちを家に泊めてくれて、食事もごちそうしてくれたし、ご家族の方も「絶対にゴールできるよ!」って、たくさん励ましてくれたんです。すごく仲良くなって、この前も彼が日本に遊びにきたときは一緒にラーメンを食べました。

なな

そんな素敵なご縁もあったんですね!

塚本さん

色々あったけど、旅の最中で出会った人が一人でも欠けてたら、絶対にゴールできなかったと僕は思います。当たり前のようだからみんな気づいていないかもしれないけれど、あのときのあの経験がなければ…っていう、「たられば」がつながって実は今がある。それって人生も全部同じなんじゃないかと思うんですよね。

なな

確かに…。少し不便なくらいの方が、日常のありがたみに気づけたりしますよね。このイベントには勝敗があると思うのですが、気になる結果の方はどうだったんですか?


▲海外で出会ったヒッチハイク仲間

塚本さん

全体で200チーム以上あったんですけど、僕たちは情けないことに143位でした。ヨーロッパ圏のチームは、ある程度土地勘がある人もいるし、言語の心配もないので強かったですね。

なな

いやいや、ゴールできただけでも立派だなって思います!CAN YOU MAKE ITのイベントを通して、塚本さん自身はどんなことを感じましたか?

塚本さん

周囲に支えられて達成できたので、本当に皆さんの優しさで生き延びた8日間だったと思います。世の中ギブアンドテイクだけど、あの時の自分たちはお金もスマホもなくて、何もできる状態ではありませんでした。それなのに、僕たちみたいな異国の見知らぬ人にでも手を差し伸べてくれる人がいたんですよね。僕はそれが本当に素晴らしいなって感じて、自分も一生かけて優しくなりたいって思ったんです。
断られる辛さがわかるからこそ、日本に戻ってからも、街中のティッシュ配りとかアンケートのお願いもできるだけ答えるようにしています。

なな

私はそういうの結構スルーしちゃうタイプだったのですが、確かに渡す立場になって考えることは大切ですね…!

「挑戦したい人を支えたい」塚本さんの描く将来像

なな

塚本さんは、将来どうなりたい、とかありますか?
これからもヒッチハイクやバックパッカーは続けていくつもりなんでしょうか。

塚本さん

とりあえず今は、一回は普通に就職してめっちゃ稼いで、それからセミリタイアしたいなって考えていますね。

なな

ということは、退職後に何かしたいことがあったりするんですか?

塚本さん

リタイアしたら、貯めたお金でバックパッカーとして世界一周をしたいです。そして旅の経験を持って帰って、旅のハブみたいなもの…なんだろう、旅を愛する人同士がつながれる空間を世界中に作りたいんですよね!僕は「総合旅行業務取扱管理者」っていう資格も持っているので、旅行のコンサルみたいなのも割と現実的にはできると思うし。
そんなんだから結婚はしないかなって思うんですけどね(笑)。

なな

なるほど…すごく壮大だけど素敵な夢ですね!

塚本さん

ありがとうございます。僕としては、お金がないからできない、っていう人の挑戦を応援したい、と思っていて。もはや旅ではなくても、新しい空間や人に出会いたい、人をサポートしたいと考えています。具体的には、審査員制度を設けて、挑戦したいって思っている人のビジョンに共感できた場合にその人に投資する、っていうシステムがいいかなって考えています。だから本当に、自分の夢を追うと同時に、他人の夢も応援できたらいいなって感じですね!

なな

面白そう!

塚本さん

後は近いところで言うと、自分の地元の学生同士で未来構想コンペみたいなのをやって街づくりをしたり、バイト先のラーメン屋を世界に進出させたりなんかもやってみたいですね!

なな

なんだか数年後には普通に実現して、テレビで特集組まれてたりしそうですね(笑)。

とにかくわくわくしたい!塚本さんにとっての「旅」とは

なな

ここまで熱いお話をたくさん伺ってきましたが、塚本さんにとっての旅とはなんでしょうか。

塚本さん

僕にとっての旅は、新しい人や場所に出会える装置ですね。旅をしていると、わくわくすることの領域が広がっていって、最終的にあらゆるものが楽しくなるんです。最初のほうで話した、僕が早稲田に行きたかった理由とかバイトやサークルをたくさんやっている訳ともつながるんですが、エネルギッシュな人や場所に出会いたいっていうのが、自分が旅をする原動力にもなっているんだと思います。

おすすめはヒッチハイク!そんな旅バカから大学生に一言!

なな

最後に、記事を読んでいる大学生に向けて一言お願いします!

塚本さん

「家にいるな」と言いたいですね!大学時代は、とにかく外に出て、自分の足を動かして面白い人間に会ったほうがいいと思います。いつもの友達と飲むのもいいけど、新しい人との化学反応を楽しんで、自分の興味のあることを発見しに行くのも大切なんじゃないかなって。後になって大学生活を振り返ったときに、自分はあの時こんなにも面白い人たちに会えたんだ、って感じられることが宝物だと思うんですよね。

塚本さん

それに社会に出たら、やっぱり人とのつながりっていうのが大切になってくるから、ふさぎこんでるだけじゃなくて、人を理解しようと今のうちから外に外に行くことが大切だと思います。一歩踏み出せば面白いことはいくらでも転がっているし、今までの自分を変えるっていう意味では、ヒッチハイクをして暇な時間を徹底的になくすっていうのもおすすめですね!自分が夢中になれることは、見つけに行くのでもたまたま見つかるのでもいいと思うけど、否応なしに未知の世界に飛び込んでほしいなって思います。

なな

ヒッチハイク、めちゃめちゃおすすめしてますね(笑)。

塚本さん

いやこれは本当にみんなやったほうがいいですよ!いろんな人の話が聞けるし、コスパがいいから。最初は恥ずかしくても、声をかけ続ければ誰かは絶対に乗せてくれるし、それができれば、自分の中の限界のハードルを一つ突破したことにもなると思いますよ!そうしたら、もっと行けるかも、次もできるかも、って、他のいろんなことにも挑戦できると思います。

なな

なるほど、確かに一度クリアしてしまえば何でもできる気がしそうですね!
本日はお忙しところ本当にありがとうございました!

塚本さん

ありがとうございました!

地元を、日本を、飛び出す勇気

日本や世界を股にかけてヒッチハイクやバックパッカーを楽しむ#旅バカ。圧倒的な行動力と心に響くコメントの数々が印象的でした。
記事を読んで、同じ大学生活を過ごしているのならば、自分ももっと色んなところに行って、色んな人に会ってみたい!とインスパイアされた方も多いのではないでしょうか。
いきなり一人旅やヒッチハイクはハードルが高くても、2019年は心機一転して、身の回りの何か新しいことに挑戦してみるのもいいかもしれませんね!
それでは、次回のインタビューもお楽しみに!

塚本さんのツイッターはこちら
CAN YOU MAKE ITの様子はこちらからチェックできます!
CAN YOU MAKE ITの公式HPはこちら

ライター紹介

nana

早稲田大学大学3年在学。バカレッジでは主に大学生インタビューと記事の作成、ニュースリリースを担当しています。ベンチャー企業にてライター経験あり。

あなたにオススメの記事