「嘘を嘘じゃなくする、その積み重ねが自信に繋がった。」虚栄心が生んだ#根性バカ

こんにちは!かまです。

皆さんは「サイクリング」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?

僕は「景色は綺麗、風も気持ち良い」などポジティブな面だけを想像し高を括っていたのですが、いざやってみると、結構これがしんどい。

初めて行く土地だと、事前に地図を見ただけでは把握しきれない障害物があったり、そもそも精神的に負担が大きかったりと、想像以上に疲れるものです。

そんな中、今回インタビューさせていただいた大学生は、自転車で日本を一周してしまったというのですから、本当に信じ難い話です。

このとんでもないバイタリティはどこから来るのか。まさに、平成の伊能忠敬!横石陽大(ようだい)さんにインタビューしてきました。

▲絵に描いたような「バカ感」を醸し出す横石さん。

横石陽大さん(以下、よこ:と表記)
インタビュアー釜塚(以下、かま:と表記)

自転車で日本一周しちゃった

かま

インタビュアーのかまです。本日は宜しくお願いします!

よこ

宜しくお願いします!

かま

はじめに、横石さんがこれまでされてきた活動について教えてください。

よこ

そうですね。この大学3年間かけて達成したのが、自転車日本一周です。それと今春、物々交換だけでヨーロッパ縦断するCan you make it?という企画に出場出来たことも割りかし大きな活動と言えるんじゃないかと思います。

かま

良い意味でクレイジーですね(笑)。大学を休学されて臨まれたんですかね?

よこ

休学はせず、長期休みに行きました。


▲日本一周の経路。本当に日本一周しちゃってる。

よこ

こんな感じですね。

かま

ちゃんと沖縄の端っこまで行ってるんですね!!

よこ

そうですね!そうじゃないと日本一周とは言えないと思うので。

かま

確かにそうですね。でも凡人の僕としては、何故ここまで拘るのか、そもそも何故このような挑戦をしようと思ったのか、不思議でしょうがないのですが...

よこ

そうですよね。僕の場合、小さい頃から地図を見るのが好きだったんですよね。それに加えて、小学校の通学路で冒険したりするのも好きだったんです。かまさんも秘密基地作って遊んだりしませんでしたか?

かま

しました、しました!確かに楽しかったです。

よこ

ですよね。その頃に日本地図を目の当たりにする機会があって、近所の通学路でこんなに楽しいのに、日本全国ともなれば如何程に楽しいのかと思った記憶があります。

かま

ということは小学生の頃から日本一周願望はあったということですか?

よこ

いや、そうではないです。高校生の頃にYoutubeを見て感化されて、その時初めて日本一周をしてみたいなと思いました。

かま

なるほど。しつこくて申し訳ないのですが、やはり自分の基準で考えると、それだけの理由で「よし、日本一周行こう!」とはならないんじゃないか、もっと他の動機もあったのではないかと思ってしまうのですが、どうですか?

よこ

うーん、元よりじっとしていられない性格なのも影響したかなと思います。思い立ったら、やらないと気が済まない。今回の日本一周も、高校生の頃にやろうと思ってからは迷いなく旅に向け準備を進めてきました。

かま

なるほど。具体的にどういった準備をされてきましたか?

よこ

大学合格後、友達と卒業旅行に行く予定だったんですけど、断って青春18切符を使って一人旅に出ました。

かま

徹底してますね!横石さんの中で迷いは無かったんですか?

よこ

踏みとどまってる時間が勿体無いと思います。想像してワクワクしてしまったらやらざるを得ないじゃないですか。だからそういう意味では、どれだけそのことが好きか、興味をそそられるか、ということが大事なんじゃないかなと思います。やれば出来るので、失敗とか考えないです。

かま

うんうん。そうですよね。興味が無いことには続かないですもんね。でも、そもそも「何事もやれば出来る」という自信がどうやって備わったのか疑問です。普通、皆そこで尻込みしてしまうものじゃないですか。

よこ

達成した後の自分の姿を想像出来るなら、どんなことでも成し得るんじゃないかと僕は思いますけどね。例えば高校生時代、僕はバトミントン部に所属していたのですが、良くても県大会進出レベルでした。バトミントンにおいては、どうしてもスキルが求められるので、向き不向きというものがある。

かま

うんうん。

よこ

なので、県大会で優勝して全国大会に進出している自分の姿なんて具体的に想像出来ませんでした。対して、日本一周に求められるのは根性ですよね。要するに努力で補えるんですよ。そうなってくると、達成後の自分の姿も具体的に想像し易いですよね。つまり、努力で補えることは全て達成可能
だと思っている節はあります。

かま

なるほど。バトミントンの場合、対戦相手との勝負になりますけど、日本一周の場合、相手は自分ですもんね。


▲移動中の一幕。荷物の量多すぎ。

「嘘を誠に」を地でいく

よこ

その通りです。あと少し話は逸れるのですが、昔から嘘をつくのが好きだというのも原動力になっているかなと思います。

かま

なんですか、それ!?詳しく聞かせてください。

よこ

今はもう嘘をつくことはないのですが、高校生の頃までは嘘つくのが好きだったんですよね(笑)。虚栄心というか何というか。ただ、嘘をついた上で達成出来ず馬鹿にされるのも悔しいんですよ。なので、先に嘘をついておいて、皆が疑っているうちに努力して達成してしまうということはやっていました。

かま

新し過ぎる手法ですね。例えばどんな嘘をつきましたか?

よこ

高校3年生の夏ごろ、自分は偏差値30くらいだったんですけど、本当に悔しくて、「今回の模試の偏差値50くらいだったよ」とサバを読んで友達に伝えたんですね。そしたら友達は「すげー!」ってなってるのですが、僕はそれが嘘だとバレてしまったらマズいので、努力しますよね。その繰り返しで、今では現役で明治大学に進学することも出来ました。

かま

凄いですね。背水の陣というか。自分をとことん追い込むんですね。

よこ

そうですね。嘘を嘘じゃなくする、その作業の積み重ねが自信に繋がっている側面もあると思いますし、荒療治ではありますが有用な手法だと思います。オススメはしないですが(笑)。

かま

ユニークな対処法ですね。今はもう嘘から切り詰めていくスタイルは執られていないんですもんね?

よこ

はい。それこそCan you make it?に出たかったのも本音ですよ(笑)。自分の気持ちには嘘をつかないようにしているので。

かま

そうですよね(笑)。

物々交換でヨーロッパ縦断しちゃった

かま

今のお話にも出てきたCan you make it?に関しても何点か伺いたいのですが、それは何人かのグループで行動するのですか?

※Can you make it?:レッドブル主催のイベント。無一文でヨーロッパを縦断するという根性ものの企画。開始の時点で携行品は全て回収され、それと引き換えにレッドブルを24 缶だけ渡され、物々交換だけでゴールを目指すというものです。

よこ

そうです。3人1チームで各国の代表チームが何組か出場して、それぞれがそれぞれの与えられたスタート地点からゴールがあるアムステルダムを目指します。僕らはブダペストからスタートでした。


▲ Can you make it?の道中。まだ皆さん元気。

かま

なるほど。最後までその24缶だけで耐え凌ぐんですか!?

よこ

そうではないです。途中に6ヶ所チェックポイントがあるので、そこで追加でまた24缶貰えます。

かま

チェックポイントが決まっているということは、みんな大体通る道は一緒になってくるんですかね?

よこ

いや、そもそもチェックポイントは決まってないです。何個かあるうちの、どのチェックポイントに寄っても良いんです。6箇所さえ寄れば。

かま

なるほど。やはり最短の道を選びますよね?

よこ

いえ、それじゃ普通過ぎるので、敢えて全く関係の無いクロアチアに先ず南下しました。

かま

意味が分かりません(笑)。何故ですか!?

よこ

折角なので縦断したかったんですよね。スタート30分前に地図が配られて、各々の班でどう回るか作戦会議をするのですが、満場一致でクロアチアを目指そうということになりました。

かま

他のお二人も中々クレイジーですね!

よこ

そうですね(笑)。本当に楽しかったです。

かま

トラブルも起きますよね?

よこ

クロアチアでは、ヒッチハイクに成功して高速道路を運転してもらっていたら急に「ここで降りろ」と言われて、高速道路上に置き去りにされました。

かま

超過酷じゃないですか。それで、どうしたんですか?

よこ

3時間くらいかけて高速道路の入り口まで歩いて帰りました。結局クロアチアには3日間も滞在する羽目になりましたね。あとブリュッセルでは、廃ビルの軒下で寝ていたところを強盗に襲われました。他の二人は僕よりも更に警戒心が無いので、最初は僕が強盗に気づいて、どうにか対処しました。

かま

首都のど真ん中で寝てたら、そりゃ目を付けられますよ!出てくるエピソードの一つ一つが濃厚ですね(笑)。

よこ

まあ旅はクソ楽しいので。その楽しさを分かりたかったら、先ずやってみろとしか言いようが無いですね。


▲確かにクソ楽しそう。

横石陽大にとって「旅」とは

かま

ご自身ではそう思われると思いますが、きっとご両親や友達は心配されるんじゃ無いかと思うんですよね。そこはどうですかね?

よこ

そうですね。でも、なんだかんだ家族は応援してくれます。母親に至っては、日本一周中に秋田県で僕が熊に囲まれて窮地に陥った時に、これで最期かも知れないと思いLINEを送ったら、「秋田県に人食いグマ出現!!」っていう記事を送り返してきましたからね(笑)。

かま

いや、その前に、熊に囲まれたんですか?

よこ

そんなこともありましたね。朝起きたらテントの周りに熊がいて。怖かったです。

かま

ヤバいエピソードがとめどなく出てきますね(笑)。他に日本一周で辛かった出来事はありましたか?

よこ

今年の夏、台風21号が関西に接近していた時に東北地方にいまして、その時はテントが横倒しになって潰されるかと思いましたね。あとは、道中で3万円無くしました。でもその時はインスタグラムで食料を恵んで下さいと呼びかけたところ、ご好意で金銭を援助して下さる方がいて。忘れられない思い出ですね。楽しかったです。

かま

それを楽しいと思えるのが凄いと思います。陽大さんにとって「楽しい」の定義って何ですか?

よこ

忘れられない思い出かどうか、ですかね。窮地に陥っている時だからこそ楽しめますし、日本一周旅も本当に早くて、気付いた時には終わってました。僕の旅のロマンとして「寝たまま国境を越えたくない」というのがあるんですよね。

僕の旅ってCan you make it?のように一部車に乗せてもらうことはあっても、基本自分の足で周っているんですよ。知らないうちに国境を越えている、つまり、いつの間にか知らない土地に着いているというのも、それはそれで楽しいとは思いますけれど、折角なら自分の身体をフルに使って旅したいんですよね。車だと目的地が舞台じゃないですか。対して、徒歩や自転車だと道中全てが舞台なので、その旅の過程を最大化出来るのではないかと、僕は考えています。

かま

なるほど。それでこそ楽しめるんじゃないかと。

よこ

はい。「ラク」と「楽しい」って対極にあるんじゃないかなとさえ思いますね。

かま

うんうん。確かに友達と行く旅も、車内ではぐうたら過ごして、気付いたら目的地みたいなことも多いですもんね。他の旅人の方とも、そこで差別化出来るのではないかと思いますもんね。

よこ

そうですね。とことん自分の足で進むので、着実に「自分の身体で」移動しているという実感があります。インスタグラムやツイッターのフォロワーさんも、僕の姿を見て「元気をくれて有難う」と言ってくれるので、遣り甲斐もあります。

あとは、旅人って結構、一見さんお断りみたいな排他的な人が多いのですが、それは格好悪いなと思うので、自分は絶対やりません。自分の価値観を押し付けてくる人とか、マウント取ろうとしてくる人とか、イヤじゃないですか。

かま

確かにそうですね。ということは、価値観が違う人と旅をするのも良いという考えですか?

よこ

勿論ですよ!だからこそ面白いんだと思います。

かま

なるほど。何だか同世代とは思えないほど大人ですね...

「幸せ」とは掴むものではなく、感じるもの

かま

最後に、全国の燻っている学生に向けて一言お願いします!

よこ

分かりました!燻っている人達って、周りの目が怖くて行動に移せないんだと思うんですよね。でも僕がその「周りの目」の一つだとするならば、思ったほどあなた個人の行動なんか気にしてないので、気負わず気楽にやれば良いと思います。

それでも躊躇ってしまうという人は、一度、身の周りにある様々な物事の中から幸せを見つける作業をしてみると良いと思います。これは僕の大好きな甲本ヒロトさんの言葉なのですが、幸せって手に入れようとして手に入るものではなく、本当は身の回りには幸せが沢山あって、それを感じられるかどうかが重要だと思うんですよね。


▲雪山で裸になっちゃう。バカofバカ。

よこ

実際、幸せに思えることを突き詰めた結果、今の自分がありますし。それでも無理だという人は、一回youtubeを観ましょう。輝いている当事者の姿を見る。深く考えずに見ているうちにワクワクしてくると思うので、その時点でもう片足突っ込んでる、知らず知らずのうちに物語は始まっているんだと思います!

かま

有難うございます!陽大さんのお言葉を聞いて、燻っている学生の心にも響くものがあるのではないかと思います。本日は、面白いお話を有難うございました!

よこ

こちらこそ、有難うございました!!

インタビューを終えて

今回インタビューさせていただいた横石さんは、今までインタビューしてきた人の中でも、良い意味でひときわバカでした。僕たちには到底真似出来ないような事だらけですが、横石さんは、そんなことはない、と仰います。
何か大きなことを成し遂げる時に、スキルが必要なことも沢山あるけれど、根性でどうにかなることも沢山ある、と。それを聞いて「それだけの根性があることも一つのスキルなんじゃないか」と思ってしまいましたが、確かに横石さんの仰る通り、泣きながらでも死にそうになりながらでも日本一周なら物理的には出来ます。
横石さんのお話を聞いて「よし、俺もやろう!」となる人は中々いらっしゃらないんじゃないかと思いますが、少しでも心に刺さるものがあったなら良いなと思います。最後までお読みいただき有難うございました!

横石さんのTwitterURLはこちら

ライター紹介

かま

早稲田大学在学中、特待生としてUCLAに編入。帰国後、オリジン弁当早稲田大学正門前店にて週5勤務。全部ウソです。

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