“伝わらない”を可視化で解決。就活前にマスターするべき会議必勝法

こんにちは!
インタビュアーのななです。

皆さんは何かしらの会議に参加したことがありますよね。
サークルやバイト先などで話し合うときに、議事録をつけている組織もあるかもしれません。
その際「これは言葉でどう表現したらいいんだろう?」、後で見返したときに「ここってどういうことだったっけ?」と頭を抱えた経験はありませんか?

今回はそんな悩みを解決してくれる「グラフィックレコーディング(グラレコ)」をマスターした大学生にお話を聞いてきました。
就活のグループワークやディスカッションでも役に立つこと間違いなしです!

会議の理解を助ける!グラレコとは


▲青山学院大学2年生、安田遥さん

なな

インタビュアーのななです。今日はよろしくお願いします!

安田さん

安田です。よろしくお願いします。

なな

安田さんは、グラレコを極めていると伺ったのですが、そもそもグラレコとはどういうものなんですか?

安田さん

グラレコは、ワークショップやカンファレンスなど、“議論を可視化するための手段”です。例えばこんな感じです(写真)。


▲スポーツコーチングのワークショップにて作成したグラレコ

なな

イラスト版議事録みたいなイメージでしょうか。

安田さん

そうですね。

なな

確かにこれは見やすいですね!グラレコをすることによってどういった効果が期待されるんですか?

安田さん

参加者の議論が活発になって結果的に全体の雰囲気が良くなったりします。イラストになると、どういうことが話されているか一目で解るので。それから、誰が言ったかを気にせずフラットな立場で話を進めることができるのもいいところです。

なな

グラレコにより議論が活発になるのはすごい効果ですね。
ちなみに安田さんのポートフォリオこれって全部、安田さんが描いたんですか?

安田さん

そうです。

なな

すごい数ですね!それにしても、どうしてグラレコを始めようと思ったんですか?

安田さん

FLEDGE(フレッジ)というワークショップデザインの勉強会に参加していたことがあって。そこで出会った先輩が、グラレコをやっていたんです。傍で見ていたら、なんだか面白そうだな、と思ったので、真似したのがきっかけでした。

なな

グラレコ自体は、その先輩に教えてもらって習得したんですか?

安田さん

いや、これは特に教えてもらったとかではなくて、最初はただそれっぽく描いていたって感じです。もともと絵を習っていて、描くことが好きだったというのもあります。

なな

完全に独学ということですか。具体的には、どうやってグラレコを勉強していったんですか?

安田さん

授業やラジオなどを聞いて、実際に書いてみることから始めました。それから、セミナーに行ったり、研究者から話を聞いたりして勉強しました。あとは、多摩美術大学卒の清水淳子先生が出している『Graphic Recorder——議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書』という本もおすすめです。

なな

色々なところから吸収しているんですね!


▲『Graphic Recorder——議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書』

会議の進展に特技で貢献!

なな

習得したグラレコを実際に会議の場で活用するようになったきっかけは、何だったんですか?

安田さん

ある会議に参加していたときに「参加者同士の向いている方向が違うな」と感じたんです。でもそれには私しか気が付いていなかったので、状況を絵にして説明したら、食い違いの部分が可視化されて会議がスムーズに進んだっていうことがあって。それが最初ですね。

なな

本当にグラレコ1つで解決したんですね!
安田さんのこの作品たちはどれもすごく整っているんですが、まさか会議と同時進行で仕上げているってわけではないですよね?

安田さん

基本的には、会議中に話を聞きながら作っていきます。


▲会議中にグラレコを仕上げる安田さん

なな

え!何かフォーマットがあったりするんですか?

安田さん

グラレコ自体に定型はないんですが、自分の中ではある程度、こういう構想でいこうっていうのを意識しながら描いています。例えば、その場の雰囲気を表すことが目的なら色使いにもこだわるし、会議の内容を理解することが目的なら体裁は少しくらい崩れていても大丈夫なんです。

なな

会議の間だけで、スピーディーかつわかりやすく仕上げるのは相当レベルが高いですね!こういった作品は、誰かに依頼されて描いているんですか?

安田さん

はい。知人の紹介とか、Facebook経由で頼まれて描きにいったりします。

なな

知り合いだけではないってことですね?

安田さん

そうですね。この前なんて、兵庫とか横須賀の方まで遠征してきちゃいました(笑)。

なな

大学生にして出張ですか!さすがは極めているだけありますね。


▲兵庫県高砂市の市政報告会にて作成

なな

普段のグラレコには、どんな道具を使うんですか?

安田さん

道具っていっても普通のペンばかりですけど。今日も持ってきてます。

なな

おお。すごく素敵な作品だったので、特殊なペンとか使ってるのかと思ったけど、意外となじみのあるものもありますね!

安田さん

そうですね。今はないんですけど、他にも透明クレヨンとか、パンパステルとかも使ったりします。


▲パンパステル
出典:Amazon

なな

ん?よく知らない名前ですね…。こういうのは専門的な画材屋さんで手に入れているんですか?

安田さん

私は世界堂で購入しています。

なな

へぇ~。色もすごく綺麗ですね!

絵心ない芸人、いざ体験

安田さん

よかったら、ちょっと一緒にやってみますか?

なな

いいんですか?やってみたいです!

安田さん

そうだな…。例えば、最近考えていることってありますか?

なな

うーん、私はバカレッジの中で学生インタビューを担当しているんですが、インタビューをするときに、相手に適切な質問ができているのか、この問いかけでいいのか、というのは常に考えています。

安田さん

わかりました。じゃあ「質問」に対してどういうイメージを持っているか、絵だけで表現してみてください。

なな

絵、ですか…?(やばい私めっちゃ絵心ないんですけど…!)

安田さん

思ったことをそのまま表現したら大丈夫ですよ!

お互いに絵を書いてみました
~3分後~

なな

こんな感じかな?


▲説明するまでもないですが…赤が安田さんで、青が私です。

安田さん

うん!これってどういうイメージですか?

なな

これは2人の人が対面してコミュニケーションをとっているけど、一方の思いがもう片方に上手く伝わっていなくて、聞き手に混乱が生じている場面です。

安田さん

なるほど!私のは、相手の背景にあるものを“問い”を使って引き出すイメージですね。

なな

そうか「質問」なら「問い」の部分にフォーカスするっていう考え方もあるんですね。私とは違う観点で面白いですね!

安田さん

こうして絵に落とし込んでから言語化すると、全然違うものをやりとりしていたことに気づく場合も結構あって。この齟齬が見つかることも、グラレコの魅力ですね。

なな

でも私みたいに絵が苦手な人は、苦労するんじゃないでしょうか(苦笑)。

安田さん

絵を描いた結果出てくる言葉が大切なので、上手い下手は関係ないと考えています!

なな

そうなんですね。安心しました(笑)。

グラレコをマスターするコツ

なな

読者の中で、もしかしたら「グラレコをやってみたい!」という方もいるかもしれません。そういう人たちに何かアドバイスはありますか?

安田さん

簡単にできることとしては、日頃からインプットしたものを絵でアウトプットする 練習をするといいと思います。頭の声が整理されて、自分自身の理解も深まっていることが感じられると思いますよ。

なな

なるほど。そんなに気負わなくても、普段の生活の中に取り入れられるんですね。

安田さん

そうですね。私は大学の授業のノートもグラレコでとっています。

なな

え!授業内容を一瞬で絵に変換できるなんてすごすぎる…。

安田さん

普通に聞いているだけだとつまらないので(笑)。寝てしまう人や内容がなかなか入ってこない人には結構おすすめですよ!

なな

確かにそれなら大学の授業も楽しく受けられそうです!

可視化する眼鏡で深い理解を

なな

安田さんにとって、グラレコとはどんなものですか?

安田さん

物事を見やすくする眼鏡 かな、と思います。グラレコを始めたばかりの頃は、周りからの反応も良くて、これが自分の武器なんだって考えていたんです。でも、慣れてきた今となっては、あって当たり前というか、会議の理解を助ける方法でしかないと思うようになりました。

なな

なるほど。

安田さん

あとは、単純に絵に集中している時間が好きなんです。耳から入ってくる言葉を、絵に翻訳するっていう作業は面白いですね。

なな

自分が楽しいだけでなく、それが周りの人の役にも立っているのは素敵ですよね。


▲ワールドラグビーエデュケーターのワークショップにて

グラレコのその先を見据える

なな

グラレコを極めてきた安田さんですが、将来はやはりこういったことを仕事に活かしていく予定なんですか?

安田さん

正直、グラレコそのものを仕事にしていくつもりはないです。私は、グラレコは、新たな世界に触れるための手段でしかないと思っているので、それ自体を目的にせず、何かやりたいことがあったときにグラレコを使えたらいいかな、という程度ですね。

なな

なるほど。目的と手段を間違えるな、というのは誰しもに通じることですね!新たな世界に触れる、という面では具体的にどういう分野を想定しているんでしょうか?

安田さん

綺麗でSNS映えするような一方的なグラレコは、マンネリ化しているところもあります。今後は組織における課題などをグラレコで分解したり、これまで触れたことのない分野にも触れてみたいです!あとは、これまで比較的グラレコをメインにしていましたが、これからは、グラフィックファシリテーション(グラファシ)の部分にも挑戦していきたいと考えています。

なな

グラレコとグラファシ…この2つにはどういう違いがあるんですか?

安田さん

グラレコは、その場で記録された作品が成果物なんですが、グラファシはその場で生まれた議論や理解に重点が置かれます。

なな

コミュニケーションも含めて、より幅広い場面でグラレコを活用していきたいということですね!

安田さんが伝えたい、本当に大切なこととは

なな

最後に、安田さんから読者の皆さんにメッセージをお願いします。

安田さん

はい。普段使っている言葉がちゃんと相手に伝わってるのかな、って考えてみると面白いと思います。大切なのは、自分から出てくる言葉に丁寧に向き合う ことなので、絵が上手くなくても気にする必要はありません。皆さんにも、グラレコは、学びを得る手段として活用してみてほしいと思います。

なな

これからグラレコの素晴らしさが広まって、会議でのスタンダードな手法になっていくといいですね!本日はどうもありがとうございました。

安田さん

そうですね。こちらこそありがとうございました!

あなたにもきっとできる

グラレコに絵心は関係ない、と語る安田さん。
絵が苦手な私もその言葉に救われましたし、会議の理解に役立つならぜひ実践してみたいですよね。

安田さんから直接アドバイスがほしい方は、

Facebookまたはポートフォリオ
の問い合わせフォームへご連絡ください。

それでは、次回もお楽しみに!

ライター紹介

nana

早稲田大学大学3年在学。バカレッジでは主に大学生インタビューと記事の作成、ニュースリリースを担当しています。ベンチャー企業にてライター経験あり。

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