最もコスパの良い億万長者のなり方って?学生生活で本当に積むべき経験を聞いた

こんにちはー!インタビュアーのななです。

今回ご紹介するのは、大学生にして2つの事業を立ち上げた経験を持つ、凄腕の学生です。

起業というと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、彼は弁当屋とバーを経営していたんだとか。
起業に興味がある学生はもちろん、学生生活何をすれば良いかわからない…なんて方も、ぜひインタビューをチェックしてくださいね!

地道な宣伝が実を結ぶ

なな

インタビュアーのななです。今日はよろしくお願いします!

楠さん

こんにちは!東京大学3年の楠侑真です。よろしくお願いします!


▲楠侑真さん

なな

楠さんは現在、学生団体のリーダーをされているそうですね。

楠さん

はい、今はキャンパスプラスという学生団体で活動しているんですが、ここに参加することになったのは、もともと個人で運営していた事業がきっかけでした。

なな

どんな事業をしていたんですか?

楠さん

会社にまではしていないんですけど、事業の立ち上げには興味があったので、弁当屋とバーを経営していました。

なな

起業っていうとどうしても堅苦しいイメージがありますけど、飲食系のサービスはすごく面白そうですね!弁当屋って、具体的にはどのように運営していたんですか?

楠さん

弁当屋の方は2年の4月頃に「裏渋」と呼ばれているエリアで始めたんですけど、なんせ渋谷の奥地なので、お昼時でも人がこなくて。どうやったらみんながきてくれるんだろう、と考えたときに、僕が周りの人を呼び込むのが得意だったので、友達を集めて配達形式で弁当を売ることにしたんです。

なな

配達形式で…!どんなお弁当なのか気になります。

楠さん

こんな感じです(写真)。お店は「PAL(パル)弁当」という名前でやっていました。


▲PAL弁当(すごく本格的…!)

なな

わあ!めちゃくちゃ美味しそう!これも全部大学生が作ったんですか?

楠さん

実は調理していたのは学生ではなくて、33歳の男性と27歳の女性の二人に作ってもらっていました。

なな

そのお二人も楠さんのマネジメントのもとで働いていたということですか?

楠さん

そうなんですよ。年上の方を雇うって変な感覚ですよね(笑)。

なな

事業とか仕事になると、年齢って関係ないですもんね。
先ほど配達は学生がしていると伺ったのですが、お弁当の配達先は主にどういったところだったんですか?

楠さん

渋谷区のオフィスを中心に回っていました。最初はやっぱり知名度もないので、ベンチャー企業とか小さい会社に直接チラシを持って行って「大学生が弁当屋やってるので、ぜひ買ってください!」って感じでお願いしまくってました。

なな

すごい地道な活動ですね。最初の売り上げはどのくらいだったんですか?

楠さん

それがはじめは全然売れなくて…1日10食とか。うちの弁当は1つ500円なので、1日働いても6,000円しか売り上げがない時期もありました。

なな

となると、配達してくれている大学生にはどうやって報酬を渡していたんですか?

楠さん

大学生は何人もいたけど、そんな状態だと給料も払えないので、最初はアルバイトというよりボランティアでやってもらってました。

なな

なるほど。その後、売り上げに変化はあったんですか?

楠さん

弁当屋は1年間くらいやっていたんですが、11月頃に黒転しました。1日120食くらい売って、初期投資が無事に回収できました。それで12月頃には手伝ってくれた学生たちにもバイト代を支払えるようになりました。

なな

10個から120個はものすごい伸びですね!宣伝効果があったということでしょうか?

楠さん

そうですね。3000社以上の企業に営業していたので、それが少しずつ実っていった感じです。おかげ様で、最終的には渋谷の109のスタッフさんとか六本木のギャラクシーの社員さんにも買っていただけるようになりましたし、アイデミーやスカイランドベンチャーズの方々も、うちのファンになってくださいました。

なな

めちゃくちゃ人気になってますね!

楠さん

ちょっとした自慢をさせてもらうと、飲食業界だと一般的に1年で黒転は結構レベルが高いんですよね。だから、渋谷区の他の飲食店さんからの注目を集めていた時期もありました!

なな

それはすごい!しかも大学生が経営しているとなると、ますます話題になりそうですね。


▲PAL弁当を運営していた仲間との写真

大学生はたったの○○円!?コスパ最強なバー“ApellaCafe”

なな

楠さんは弁当屋の他にももう一つ事業をしていたとのことですが、そちらについても教えてください。

楠さん

こっちは大学2年生の5月くらいから、「ApellaCafe(アペラカフェ)」という名前で渋谷で運営していました。カフェという名前ですが、バーといった方がいいかもしれませんね。

なな

なるほど。アペラカフェにはどういった特徴があるんですか?

楠さん

学生同士が気軽に集まれる場所っていうのがコンセプトで、チャージ料やお通し代はなくて、1,000円で飲み放題っていうのがウリですね。


▲自慢のお酒は充実のラインナップ

なな

たったの1,000円でいいんですか!?それは魅力的すぎますね…!
アペラカフェも運営は学生のみでしていたんですか?

楠さん

そうですね。経営は大学生3人でして、バイトとしても10人くらいの学生にきてもらっていました。

なな

こんな素敵なバーなら多くの学生ににおすすめしたいですね。
このアペラカフェを始めたきっかけは何だったんですか?

楠さん

僕はもともと、学生が集まるイベントサークルを作っていたんですけど、飲み会をするってなったときに、お金がない学生から、毎回参加費をとるのが嫌だったんです。だからその参加費を協賛みたいな感じで、お金のある社会人から集めたら学生はもっと安く楽しめると考えたんです。

なな

学生からするととてもありがたいですね。

楠さん

社会人から学生の飲み会にお金を出してもらうためには、僕たちにある程度の信用がないといけないと思って。そのためには、学生が気軽に集まって楽しめるような場を用意してそれを僕が運営すれば、そのことで社会人の信用を得られると思ったので、バーを始めました。

なな

そういった経緯があって、学生が格安でお酒が楽しめるようになったんですね。

楠さん

そうですね。アペラカフェは1,000円で飲み放題ってことで、実際にツイッターでも結構バズっていて。一番すごいときだと2,500リツイートくらいされて、そのおかげで学生も集まってくれました。

なな

それは間違いなく話題になりますね!


▲学生たちで賑わうアペラカフェ

目指すは日本一の学生ラウンジ!

楠さん

本当にたくさんの方にきていただけたんですが、学生だけで運営しているので、僕らが卒業したらこのバーが続けられる保証はなかったんです。なので、今年の6月にお店は閉めました。

なな

今はもうなくなってしまったんですね…。

楠さん

アペラカフェとしてはないんですが、ちょうどお店を閉めることなったときに、関係をもっていたある企業さんから、その会社のやっている事業とアペラカフェを統合しないか、という話をいただいたんです。

なな

統合ですか。

楠さん

その会社は、まさしく僕が今活動しているキャンパスプラスっていう団体を運営しているんですけど、今年の6月がちょうどキャンパスプラスのオフィスが渋谷から秋葉原に移転するタイミングだったので、統合という形に収まりました。

なな

なるほど。

楠さん

新しいオフィスは規模もすごく大きくて、座席数も十分に確保できたし、初期費用も全部その会社が負担してくれるとのことだったので、僕たち学生は運営の部分だけを任せてもらって再スタートしました。


▲2018年6月に秋葉原に移転したキャンパスプラス

なな

アペラカフェは別の形で運営が続いているということですね。

楠さん

そうですね。企業の後ろ盾がある方が僕たちもスケールの大きいことができると思って。アペラカフェのメンバーもそのままキャンパスプラスに移動して、お酒を作ったりスタッフを指導したりしています。


▲お酒を振舞っている様子

なな

そうなんですか。

楠さん

だから僕も7月からはキャンパスプラスのメンバーとしても活動させてもらっています。

なな

キャンパスプラスでは、どのような事業をされているんですか?

楠さん

キャンパスプラスって、以前は企業が仕事内容を管理していて、学生に主体性があまりなかったらしいんですよ。だからそういう不活性な部分を直したいと思って、今は学生が統率して、学生や社会人が互いに交流するイベントなどを打っています。

なな

なるほど。では、キャンパスプラスが目指しているのはどういった世界観なんでしょうか?

楠さん

僕たちのビジョンとしては、人数や売り上げの面で日本一の学生ラウンジを作ろう、というのがあります。よく就活サイトやバイトアプリからのDMがきたりすると思うんですが、あれって学生にとってみたら、興味のない企業からしつこく連絡がくると鬱陶しいし、企業にとっても人となりのわからない学生にアプローチするのは不安だったりするんですよね。

なな

確かに。私も経験あります。

楠さん

この学生と社会人の間に齟齬が生まれやすいっていうのが課題だと感じているので、学生は欲しい情報だけが手元に届くように、企業は反応がある学生だけにフォーカスできるように、学生と社会人が気軽につながれる場所や機会をキャンパスプラスが提供したいと思っています。


▲キャンパスプラスのラウンジで、来店した学生と交流する楠さん

なな

学生と社会人の架け橋ということですね!

楠さん

はい、僕自身も就活生の身として、効率的な学生マーケティングというのを追及していきたいと考えています。

最もコスパのいい億万長者のなり方

なな

学生と社会人のつながりの部分に関してなのですが、楠さん自身は、社会人の方とどのようなきっかけで関係をもっているのですか?

楠さん

僕は結構、企業のイベントやビジネススクールのセミナーに顔を出すので、そこで知り合った方とお話して、お仕事をいただいていますね。「なんでもやるので、何か手伝えることがあったら教えてください!」ってお願いすると、色々な案件を紹介してくれるんです。

なな

自分から掴みに行くんですね。

楠さん

実をいうと弁当屋の件も、僕が弁当屋をしたかったというより、何かをやってみたいと思っていたら、弁当屋の運営を任せてもらえることになったという感じなんですよね。

なな

そうだったんですか。確かに社会人としても、そういった学生とつながれるのは嬉しいですよね。

楠さん

そうですね。学生って時間だけはあるけど、お金や人脈や知識はやっぱり社会人の方があるじゃないですか。だから社会人とのつながりは本当に大切にしていく必要があると思います。

なな

確かにそうですね。ちなみに、楠さんご自身の将来像などありますか?

楠さん

僕自身は、今就活で色々悩んでいる時期ではあるんですけれども、起業することを念頭において一旦は就職したいと考えています。

なな

いきなり起業、ではないんですね。現時点ではどういった分野に興味があるんですか?

楠さん

これまで弁当屋だったりバーだったりをやってきたので、何もないところから作り上げるっていうゼロイチの部分は、結構経験できたと思っていて。なので今後は、その立ち上げた1をどうやって10とか100にしていくのかっていう、事業のグロースの部分を学びたいですね。

なな

なるほど!就職してある程度経験を積んだら、起業を考えているとのことでしたが、会社を作ったら最終的にはどうしていきたいというのはありますか?

楠さん

僕はめちゃめちゃ働きたくはないと思っているので、起業して会社の価値がある程度上がったら、バイアウトすることを考えています。そこからはセカンドキャリアというか、研究とか勉強とか、自分のやりたいことに没頭して過ごしたいですね。それが一番コスパのいい億万長者のなり方だと思います。

なな

確かにとても効率的な方法かもしれませんね。

チャレンジしただけで成功!

なな

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

楠さん

僕は学生のうちって、チャレンジしただけで成功だと思っているんですよ。企業とか学生団体を立ち上げたときに、もし失敗してしまっても学生っていう身分が保障してくれるのが今だと思っていて。

なな

確かに。

楠さん

これからの世の中は今までの常識も通用しなくなってくると思うんですよね。例えば、学生の就活事情をとってみても、これまでの日本は学歴・大手企業主義みたいなところがあったけれど、徐々に大学で頑張った人が正当に評価される風潮になってきているじゃないですか。それって一部の学生にとってはピンチかもしれないけど、実は大部分の人には大きなチャンスでもあるんです。

なな

それが社会のあるべき姿なのかもしれませんね。

楠さん

本当に「大学生は人生の夏休み」っていう時代は僕らの親世代までの話だと思うので、いまの学生が大学時代を何の目的もなく過ごしていると、自分の力で生きる力を鍛えられないと思うんです。僕も一浪してやっと東大に入ったけど、1年の頃は、このままで大丈夫なのかなっていう気持ちがあって。でもとにかく行動していたら周りもサポートしてくれることに気が付いたし、あとは誰かに宣言して、それを実現せざるをえない環境を作るっていうのもいいと思いますね。

なな

自ら逃げられないようにすると。

楠さん

最近は斜に構える学生もいて、それってある意味取捨選択しているということなのかもしれませんが、学生時代はとにかく時間がある時期なので、素直になって色んなことにチャレンジしてみたらいいと思います!

なな

確かに、やる前から好き嫌いをするのはもったいないですよね。
私も学生という身分を存分に活用して過ごしていきたいと思います。

楠さん

ぜひ!きっと新しい見方や考え方が見つかると思いますよ!

なな

本日は貴重なお話を本当にありがとうございました。

楠さん

ありがとうございました。

学生だからできることがたくさんある

以上、楠さんのインタビューでした。
友人たちを巻き込んで、様々な事業に関わってきた楠さんの言葉には、一つ一つに説得力が感じられました。
『まだ学生だからできない」のではなく「まだ学生だからこそできる」ことがある』。
社会人へのカウントダウンがはじまっている皆さんと、ぜひ共有しておきたいと思います。この秋から何か新しいことに挑戦したい方は、バカレッジでその一歩を踏み出すのもおすすめですよ(笑)。

それでは次回もお楽しみに。

楠侑真さんのツイッターはこちらから。

ライター紹介

nana

早稲田大学大学3年在学。バカレッジでは主に大学生インタビューと記事の作成、ニュースリリースを担当しています。ベンチャー企業にてライター経験あり。

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