「ネタ作りはしてません」。関東1位の漫才師GTボケが“笑いの本質”をドヤ顔で語る #お笑いバカ

テレビやネットを見れば1日に1度は目にするお笑い芸人。
今や都心部にはお笑い劇場があり、すぐ見に行ける環境があります。

ですが、実際に見に行ったことがある人は意外と少ないのではないのでしょうか?

今回は、そんなすぐ見に行ける劇場に足を運びたくなるインタビューです。
お笑いの舞台に青春を捧げる#お笑いバカ 。

何故彼はお笑いに飛び込もうとしたのか?
笑わせる側から見るお笑いの魅力とは?
笑いの力で、何事にも挑戦してみようと前向きになれるはず!

実力派コンビ「GT」誕生秘話

あつし

こんにちは、バカレッジインタビュアーのあつしです。
よろしくお願いします!

高島さん

こんにちは、早稲田大学4年生(取材当時)の高島です!
よろしくお願いします!


▲独特な雰囲気を醸し出す#お笑いバカ 。

あつし

高島さんは、漫才、コント、ピンなどいろいろジャンルの中で何をされてるんですか?

高島さん

漫才です!

あつし

おお!コンビ名は?

高島さん

「GT(ジーティー)」というコンビで、ボケを担当しています!

【GTの主な経歴】
・ハイスクールマンザイ2013関東代表
・大学生M-1グランプリ2014,2016決勝進出
・大学芸会個人戦2016決勝進出
・大学芸会団体戦2016,2017決勝進出
・初陣2017初代チャンピオン`

あつし

GT?コンビ名の由来はなんですか?

高島さん

ディズニーに行った時に相方の木村くんが持っていた財布がマジックテープのクソダサいやつが「GT」ってメーカーだったんです(笑)。

あつし

どこから引っ張ってきてるんですか(笑)。ちなみにコンビ歴はどのくらいですか?

高島さん

高校1年の時からやっているのでもう7年になりますね!

あつし

長いですね!何がきっかけでお笑いを始めたんですか?

高島さん

相方が高校の同級生で、仲良かったんですよ。それで、俺が相方をイジるとそれに対するツッコミがコンビみたいって周りに言われたんです。そこからいい気になってお笑いやってみようって始まりました。だから、お笑いをやろうと思ってやったわけではないですね。

あつし

自然な掛け合いがコンビを生んだんですね。コンビを結成した後、ライブ、ショー等の活動はどうされていたんですか?

高島さん

その頃はロングホームルームの場や文化祭でやっていました。

あつし

まさにクラスの人気者ですね!

全国3位の偉業

あつし

そこから大会にも出場されたんですか?

高島さん

はい。結構ウケてたので、ちょこちょこ学校外の大会にも出ていました。その流れで高3の時に吉本主催の「ハイスクールマンザイ」ってのを見つけてせっかくだから出ようかってなったんです。

あつし

吉本主催ということは、大きい大会ですね!結果はどうでした?

高島さん

関東大会で優勝して、全国大会に出場しました!結果は3位でしたが、大阪のなんばグランド花月で漫才しましたよ!


▲ハイスクールマンザイの決勝の舞台に立つGT。若さが感じられます。

あつし

え!あのなんばグランド花月の舞台に上がったんですか!?すごい…。

高島さん

いやいや、ありがとうございます。

常識が通用しない大学お笑いの壁

あつし

その調子で大学でもお笑いを続けようってなったんですか?

高島さん

いえ。ほぼ部活みたいなもんで、大会があるから頑張るって感じだったので。むしろ最初は高校で終わりかなって思っていました。

高島さん

しかも、訳あって俺が高校を中退したんですよ。推薦で大学も決まっていたのに受験勉強を突然やる羽目になって、その時は漫才どころではなかったですね。そもそも大学に行くかどうかもわからなかったので(笑)。

あつし

なぜそんなことに…。深く理由は聞かないことにします(笑)。

高島さん

ありがとうございます(笑)。本当に必死でしたね。アルバイトしながら東進に行って、がむしゃらに勉強しました。それで、無事大学に合格して。大学のお笑いも活発なのでせっかくやってきたし続けようかということになりました。

あつし

無事に入学できたんですね!良かった!大学ではお笑いサークルに入ったんですか?

高島さん

はい、相方の大学のサークルに所属していました。高校よりも大学の方が規模も大きくて、イベント数も多いんですよ。

あつし

そうなんですね。高校生からやっている分、人気も最初からあったんじゃないですか?

高島さん

んー。最初は上手くいかなかったですね。やっぱり年数を積んでいて勝ち方のわかっている4年生の方が強いんです。それに高校生にウケるネタと大学生にウケるネタって全然違うんですよ。

あつし

ノリも年齢も違いますもんね。具体的にどんな違いがあるんですか?

高島さん

高校生はどちらかというと勢いやテンポ重視で、大学はワードセンスや構成も大事になってきます。あと、大学はお笑いをやっている母数が多いので変な人が目立ちやすいんですよ。

あつし

なるほど。ということは最初の方は苦戦したってことですか?

高島さん

そうですね。高校の延長線上でやっていたので最初はあまり結果が出ませんでした。なので、やっていく中でネタを切り替えました。だから高校の時のネタと今のネタって全然違うんですよ。


▲味わった挫折も隠すことなくお話頂きました。

あつし

思っていた以上に学生のお笑いって深いですね。

高島さん

そうですね。でも、良かった面ももちろんあって。高校の時は関東で優勝したし、近場にライバルがあまりいなかったんです。一方、大学では切磋琢磨できて、お笑い関係の友達も増えました。それにみんな面白いから負けても納得がいくんです。だからこそ小さいライブで優勝しても嬉しかったですね。

あつし

お聞きしていると体育会系の部活みたいですね。その分、高校に比べてライブの回数も増えたと思いますが、漫才のネタはどのくらいあるんですか?

高島さん

GTはそんなにネタをストックしないんですよ。本数で言うと4年間で50本くらいですけど、基本的に前の良かったネタを引き継いで更にバージョンアップさせていくというスタイルなんです。

あつし

ネタが次々引き継がれていくんですね。回数だとライブは年間でどれくらいになるんですか?

高島さん

多い時はGTだけで年間100本を超えます。サークル内で他の人と組んで出るのも含めるとそれ以上になりますね。


▲高校生の時よりなんだか貫禄がありますね。

あつし

3日に1回くらいのペースですね!これまでかなりの本数をされている計算になりますが、やり残したことってありますか?

高島さん

かなり数はやってきましたが、毎回優勝ができず惜しいところで負けちゃうんですよね。それがやり残したことであり、悔しいことです。

あつし

それは悔しいですね。ずばり聞いてしまいますが、そのあと一歩って何が足りなかったと考えていますか?

高島さん

審査員にハマらなかったのが大きいと思います。パワー系で押すので通常のライブではウケるんですが、賞レースでは構成が違うためにハマらなかったりします。

あつし

確かに、審査員とお客さんって視点がそもそも違いますもんね。

GTならではのルーティーン

あつし

特に賞レースは緊張もされると思いますが、自分なりのルーティンってあったりしますか?

高島さん

気張りすぎてもよくないのでルーティンは無いです。あるとすれば、他のコンビはネタ合わせを頑張ったりしますが、逆にGTは全然やりません。

あつし

それでもいけるもんなんですか?

高島さん

ネタ合わせしすぎるとそれが面白いのかわからなくなっちゃうんですよね。自分たちが面白いと思っている段階でネタはやらないとダメだと思っていて。それに型が決まってしまっても面白くないじゃないですか。強いて挙げるならば「新鮮味のある方でやること」がルーティーンかもしれません。


▲あえてネタ合わせをしない。息の合うコンビだからこそできることですね。

あつし

妙に納得しちゃいます。入念にやらない裏にはそんなしっかりした考えがあったとは…。そういった漫才のネタは2人で作られてるんですか?

高島さん

100:0でツッコミの相方が作ってます(笑)。俺は一切作っていません。

あつし

相方さんに任せっきりなんですか(笑)。

高島さん

そうなんです。作っていないのにこんなに偉そうにインタビューに答えてるのがオカシイですよね(笑)。


▲はっきりとネタは作らないと言い切る満面の笑みの#お笑いバカ 。何笑ってんだw

あつし

任せっきりでケンカにはならないんですか?

高島さん

一度、解散の危機になりました。昔、相方がネタを作っている間に自分はバイトしまくってAKB48のCDを買いまくってたんです(笑)。それでお互いにネタを作れる相手の方がいいんじゃないかってことで違う人と組んでる時もありました。

あつし

いや、何してるんですか(笑)。でも、結果的にコンビを続けられているということは問題は解決したんですよね?

高島さん

そうですね。お互い違う人と組んだ時にやっぱり違うというか、違和感があったんですよ。昔から仲が良いのでネタ合わせもやりやすいですし、コンビの型もできているので元に戻りました。

あつし

離れてみて初めて気づく、というものですね!

漫才師が考える、面白い人の本質

あつし

実力もあって仲も良いと思いますが、そんなGTさんがライバル視してる相手はいますか?

高島さん

上智大学の「ラランド」という男女コンビを個人的にライバル視していました。特に女性の方が面白くて、コンビとしても強かったですね。

あつし

「ラランド」ですか。あとで見てみますね。ライブ以外でもそうした他大学とは交流があるんですか?

高島さん

ありますよ。普通に飲みに行く仲で、面白い人が多いですね。

あつし

切磋琢磨し合えていいですね。ちなみに漫才師の高島さんが考える“面白い人の共通点”ってありますか?

高島さん

大学のお笑い問わず、素のキャラで勝負している人ですかね。ネタ中にもそのキャラが出ていると笑いやすいんですよ。

あつし

ありのままを曝け出すことが芸人にとっては武器になるんですね。そんな高島さんが尊敬している芸人ってどなたですか?

高島さん

アンタッチャブルのザキヤマさんですね。キャラを作らず素で面白いですし、思ったことを全部言うじゃないですか。言いたいこと言って、ツッコミが困ってツッコむ、そんなどこまでが台本かわからないところが好きです。こういう人が売れるんだなぁって思います。

あつし

確かに仰る通りですね。これまでで、お笑いに対する愛がかなり伝わってきていますが、お笑い歴7年を通して思い出に残っていることって何ですか?

高島さん

先輩がGTの漫才を見た時「ボケになぜ高島なんだ。意味が分からない。」って言われたんです。ツッコミの相方は器用で達者なので、違うボケの人を探したらもっと良いコンビを組めるんじゃないかって思ったそうで。でもその後、1年間通して先輩が見てくれて。その結果「高島がいるからこそGTは面白い」って言われたのは嬉しかったですね。

あつし

認められたんですね!


▲この2人だからこそ生み出せる面白さがあるんですね。

早稲田大学を辞めるという選択

あつし

今後の活動はどう考えていますか?

高島さん

今後は一旦、お笑いは休止しようと思っています。

あつし

え!卒業後もやっていけそうなのに!

高島さん

相方は民間企業に就職しますし、俺はもう一度大学に通おうと思っています(笑)。

あつし

ん?どういうことですか?

高島さん

先月受験して、別の大学に合格したんですよ。だから早稲田は中退して、そっちの大学で1年からまたやろうと思います。

あつし

え!早稲田4年生までやって卒業しないんですか!?

高島さん

早稲田は受かった時に満足しちゃったんです。だから、授業も真剣に受けずにフラフラしていましたし、取った単位もたまたま取れたようなものばかりでした。

あつし

いや、そうだとしても辞めなくても…。

高島さん

周りからもそう言われますが、4年遅れてもちゃんと大学通って卒業して教員になりたいんですよ。ちゃんと自分のやるべき勉強をした方が自分のためになりますしね。

あつし

その裏にもしっかりした考えがあるんですね。大変だとは思いますが、再スタート頑張ってください!かなり紆余曲折を経た人生のように思いますが、お笑いをやっていてよかったことはありますか?

高島さん

良い風に言っちゃいますが、こんな中退を2回しているヤバイ経歴すらも笑いになることですね(笑)。ホント、お笑いやっててよかったです。

あつし

それすら笑いに変える力、本当に尊敬します(笑)。

誰でも挑戦できるのがお笑い

あつし

では、#お笑いバカ で笑いを生み出す側の高島さんが考える「お笑いの魅力」を改めて教えてください!

高島さん

お笑いの魅力は人間味で勝負できるところです。自分は高校までスポーツをやってきた経験からスポーツは技術で勝負しますし、成功する人は最初から才能によって決まってたりします。でも、お笑いは人間単体で勝負できるんです。普段暗くて、一見笑いの才能の無い人でもお客さんを笑わせさえすれば立派なスターになれます。ジャンルも問わず、笑わせられれば成功、それがお笑いの良いところですね。


▲人間単体で勝負する、それを体現しているからこそ説得力があります。

あつし

誰でも平等に挑戦できる、それがお笑いなんですね!最後に、紆余曲折を経た人生を歩まれている高島さんから、悩める大学生に一言お願いします。

高島さん

何事もやってみるのが大事です。時の運、向き不向きもあります。やって気づくこと、やり続ければ出る成果もあります。俺もずっと野球をやっていて、10年前に自分がお笑いをやると思っていませんでした。でも気づいたらのめり込んでいた。自分の未来予想図を持つのも大事ですが、縛られず降ってきたことをやってみる、その自由が利くのが大学生です。流れに身を任せてやってみましょう!

あつし

ありがとうございます!では、高島さんにとってお笑いとは?

高島さん

お笑いとは、人生で一番ハマった趣味です。やってきたことは人と違うかもしれませんが、特別感はありません。結果、好きなものの中で一番楽しかったものです!

あつし

本日はありがとうございました!

高島さん

ありがとうございました!

降ってきたものに流されてみる

2度の中退という経歴すら笑いに変える高島さんの力強さを感じられるインタビューでした。
お笑いへの向き合い方や好きなことを突き詰めるというスタンスは、お笑いだけに関わらず、どの物事にも通じることだと思います。

印象的だったのは「お笑いは人間単体で勝負できる」という言葉です。
お笑いは環境やスキルと関係なく、笑わせれば勝ち。
意外と身の周りにもこういった本質は共通してあると思います。
皆さんも今行っている活動や、これから取り組もうと思っている活動に何かと理由をつけて委縮するのではなく、シンプルに考えてみてはいかがでしょうか?

しかし、振り返ってみるとネタを作っていないのにも関わらず、ここまで話せることに笑ってしまいますね…(笑)。
それでは、次回もお楽しみに!

高島さんのツイッターはこちらから。

ライター紹介

あつし

松屋のビビン丼と山形だし牛めしの復活を願う24歳。熱しやすく冷めやすい大阪人。

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