“性”は本当に恥ずべきものなのか?現役女子高生が「性教育」に熱意をそそぐワケ

バカレッジインタビュアーのけいすけです。
バカレッジは、何かに没頭している学生なら高校生でも紹介していきます。
ということで、今回は「性教育」に熱意を注ぐ女子高生にインタビューしてきました。
高校生にして性教育団体を立ち上げた、りのさん。
日本の性教育に対する考えや、昔と現代の“性”に関する考え方の違い等。
学生から大人まで、改めて性教育について考えさせられるお話でした。

「性教育団体」を立ち上げた女子高生の素顔

けいすけ

バカレッジインタビュアーの鈴木です。本日はよろしくお願いします。

りのさん

よろしくお願いします!


▲りのさん。現代っ子っぽさ全開のインスタ映え写真!

りのさん

高校3年生です。愛知県の高校に通っています。高校入学後、少林寺拳法部に入部し、県で1位になり毎年インターハイなどの全国大会に出場しています。勉強においても上位10%を維持するなど文武両道を貫いています!それから、小中高生の性教育団体も立ち上げました。

けいすけ

少林寺拳法ですか。また独特な部活に入ってますね...。そして、性教育団体の立ち上げ。高校生なのにすごいですね!まずはその団体について聞かせてください。

りのさん

はい。小中高生の性教育団体peer(ピア)と言います。性教育団体の活動は大きく分けて「イベント企画」「発信」「イベント参加」となっています。


▲性教育団体ピアのロゴ

りのさん

ピアは、私を含め23人の中高生で活動しています。今考えているイベントはそれぞれの専門家を呼んで、小中高生限定のイベントを行うといものです。また地方の中高生にも来て欲しいので、人数限定の交通費負担も予定しています。まだ話し合いの途中ですが、主要のSNSを用いて同年代に向けて発信する戦略を練っています。

私個人でもSNSで発信をしています。個人の方は、知識を発信しているというよりも、今の性教育の問題点などを挙げながら「性教育を問題視してもらう」ことを目的としています。将来は助産師になりたいので、その時は医学的な知識も交えつつ、情報を伝えることができればと考えています。それから現在、LINE相談サービスを医師や助産師、大学生の方と一緒につくっています!

けいすけ

高校生にして、すごく色々なことをやられていますね。医師や助産師までも巻き込んだ活動でかなり幅広い。

「性」に関しては全員が無知

けいすけ

なぜ、そのような活動をしようと思ったのですか?

りのさん

性教育については、学ぶ機会が極端に少なく、インターネットから知識を得るしかありません。そこで、歪んだ性の情報を私は鵜呑みにしてしまいました。私がアダルトサイトと出会ったのは小学3年生の頃で、それらを見ているうちに「大人になることは恥ずかしいことだ」という考えを持つようになってしまい、自分が初潮を迎えた時、大人になった恥ずかしさから、それを親に伝えることができませんでした。

りのさん

私は少数派かもしれない。
でもきっと“性”に悩んでいる人は他にもたくさんいるはず。そういった人が1人でも少なくなってほしいと思い、この活動をしています。性教育団体については、同年代にしかわからない、同年代にしか伝えられないものがあると思い活動をしています。「性に敏感な若い世代こそ、性について一度真剣に考えてみるべき」と思うので、主にSNSでは同年代に向けて発信しているつもりです。

けいすけ

自身の経験が今の活動に繋がっているんですね。同世代にしか伝えられない、分からない、というのはとても納得できます。他にも、性教教育について活動されているんですか?

りのさん

はい。大人に向けた性教育のために、“性に関するきっかけ”を自身が運営するラブホテルを通してつくりたいと考えています。

けいすけ

ラブホテルの経営ですか?性教育の観点から、ラブホテルの経営ですか。教育とラブホテル…イマイチピンときませんね。

りのさん

そうですよね(笑)。ホテルの個室に入ってしまえばカップルが何をするかはそのカップルの自由ですが、ラブホテルならほぼ100%セックスしますよね。従って、大人が改めて性教育を受けるのに、こんな絶好のタイミングって他にあるのかって思うんです。

けいすけ

なるほど。それで、どのようなホテルにしようと思っているのですか?

りのさん

私の経営するラブホテルへ行くことで、カップルが自分たちのセックスについて対話する「きっかけ」になるようにしたいです。今まで受け身ばかりで言いたいことが言えなかった人にとっては、自分の気持ちを伝える「きっかけ」になるように。今までAVを教科書にしてきた人にとっては、セックスについて学び直す「きっかけ」になるように。マンネリ化してきたカップルにとっては、改めて新しいセックスを考える「きっかけ」になるように。アダルトグッズを使ったことがなかったり、自分の持っているものに飽きてしまった方にとっては、新しいアダルトグッズを使う「きっかけ」になるように。私がつくりたいのは、こういった「きっかけ」をつくるラブホテルです。

けいすけ

なるほど。様々な視点の「きっかけ」ですね。たしかに、カップルでじっくり話すことないかもです...。一番気になるのはりのさんはまだ高校生なのに、なぜ今、団体を設立して目標を持つようになったのですか?やっぱり、課題を抱いていても行動できる人、特に高校生では珍しいですよね?

りのさん

そうかもしれないですね。性教育団体については、私がもうすぐ大学生になってしまうのもあり、後継者を増やしたかったからです。「1、2年の違いじゃん!」と思うかもしれませんが、1年違うと流行ってるものも全然違います。また、私自身いろんな意見を聞きたいと思って設立しました。同年代の仲間同士で、考え、学び、発信しています。とにかく中高生が性教育について考えて活動していくことに意味があると思っていて。

りのさん

同年代同士で話し合い、自問自答し、等身大の目線で今の性教育には何が必要か考えていく場を提供したいです。この性教育団体について悪い印象を持っている大人もいますが、私は突き進んでいきたいです。

けいすけ

23人のメンバーがいるなら、ちゃんと引き継げそうですね。バカレッジは全力で応援しますよ!団体設立の“思い”の部分も聞かせてください。

りのさん

今までの性教育はすべて大人任せで、しかもその大人たちはただ性教育の批判ばかりして、何の知識も私たちに与えてくれなかった。そのせいで苦しむ若い世代がでてきている。私もその1人だったんです。性教育をしている大人たちもたくさんいるけど、本来の目的を失って、大人向けの難しい文章ばかり書いています。そして、彼らはどこで中高生のことを学んでるの?全然違う時代、人生を歩んできたのに私たちの何を知ってるの?と本気で思います。だからこそ、私たちが動かなきゃと思い、設立しました。それでも、知識や経験があるのは大人達だから吸収できるものはすべて吸収していこうと思っています。

けいすけ

間違いないですね。情報の簡易化等、環境が全く違うし、生活や生き方さえも違うのに、それを知らない大人たちが何言ってもわからないし、変わらないですよね。

ラブホテルについてはどのように思っているのですか?

りのさん

ラブホテルは、大人が改めて性教育を受ける機会をつくりたいと思ったからです。社会に出てしまうとめっきり性について学ぶことが減り、インターネットの歪められた情報を学ぶ恐れもあります。そんな大人が増えていったり親になったりしたら、また次の世代が性についてネガティブなイメージを持ってしまうという悪循環が生まれます。だからこそ大人への性教育としてラブホテルを選びました。

けいすけ

「性教育を変えたい」という一本の信念を感じられますね。この凄まじい行動力に紐づく目的って何でしょうか?

りのさん

「性に関して悩んでいる人を少しでも減らしたい」「みんなが生きやすい世の中になってほしい」という強い思いがあるからです!

けいすけ

強い信念ですね。ありがとうございます!

性は本当に恥ずべきものなのか?

けいすけ

りのさんが描く将来を教えてください。

りのさん

性に関して気軽に話し合える環境をつくっていきたいです。みんなが自分の性を楽しんでほしい。しかし、これを言うと「オープンにすると困る」という人もでてきます。

けいすけ

たしかに、多そうな意見ですね。

りのさん

頻繁に言われます。「性のオープン化、知識の教授と恥じらいのなさは違う」という意見は私もわかります。ただ、もう1度考え直して欲しいのは「性は本当に恥ずべきものなのか」ということです。
たしかに、商品としての歪められた性については考える必要があります。しかし、人間誰もが持つ性は恥ずかしくないと思います。

りのさん

例えばマスターベーションについては学校で名前くらいしか習わないために「恥ずかしいもの」「いやらしいもの」というイメージを持ってしまいがちです。でも、自分の性欲をコントロールしたり、自分の体をいたわったりすることは素晴らしいことです。こういったもの、一つずつ地道に偏見をなくしていこうと思います。

けいすけ

人の「価値観」を変えることって凄く難しいと思いますが、りのさんの熱意があればできる気がします!僕も改めて性について、考えさせられる機会を与えられた気がします。本日はありがとうございました!

りのさん

ありがとうございました!

あとがき

「性教育」に関して、真剣に必死にそれこそバカみたいに行動している女子高生。
性教育についても考えさせられますが、やっぱりその熱意に私も惹きつけらえました。
みなさんも、性について考えるきっかけになったのではないでしょうか。

性は本当に恥ずかしいものなのか、改めて問いかけられると難しいですね。
今後の活動にも目が離せません。

りのさんのツイッターはこちら
性教育団体ピアのツイッターはこちら

ライター紹介

けいすけ

早稲田大学卒業。大学2年時まで英語ディベートで実績を残す。大学3年時では、教育系ベンチャーでインターンを行い、新規事業に従事。同時にNPO法人の立ち上げに参画。大学4年時ではサークルを立ち上げ学生向けイベント等を企画。卒業後、大手人材系ベンチャーに就職。学生の新たな選択肢を広げたいという思いから、パラレルワーカーとして「バカレッジ」を立ち上げる。

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