子育ては最高のリアルたまごっち。毎日に生きがいを求める型破りママにインタビューしてきた。#唯一無二の発想を持つママ

かまです。

多くの女性が通る道、子育て。昨今は「イクメン」なんていう言葉も生まれ夫の育児参加が声高に叫ばれてますが、まだまだ女性が請け負う割合が格段に大きいのがその実態です。

中には子育てに専念するために頑張って新卒入社した会社を辞める人もいるほど。「子育てこそ私の生き甲斐。子育てイズ・マイライフ!」という人からしたらこの上ない幸せかもしれませんが、必ずしもそういう人ばかりではありません。

今回インタビューしたもともとこさんも、母としての悩みを抱えていた一人でした。退職、結婚しお子さんを産んだ後、人生のやりがいを見失い、一時は育児が嫌になりました。そりゃ子どもは可愛いし生きがいだけど、子どもと一緒にアンパンマンを見るだけの毎日に自分本来の姿はありませんでした。

自分らしく生きる、とはどういうことなのか。そのためには、どうすれば良いのか。板橋に住む、陽気な3児ママに聞いてきました。


▲もともとこさん(中央)。自らが立ち上げた『子育て応援主婦バンド』でボーカルを務められてます。海賊団の女船長みたいな、気さくで面白い方です!

かま

本日はよろしくお願いします。

もとこ

こちらこそよろしくお願いします。

卒園ソング、自分で作っちゃった。

かま

ツイッター拝見したのですが、今の活動って具体的にはどういったことをされてるんですか?

もとこ

「音ごはん(子育て応援主婦バンド)」っていうバンドを組んで活動しています。

かま

名前から何やってるか全く想像つきません(笑)。子育て応援とバンドがどう繋がるのか分からない。

もとこ

読んで字のごとく、子育てしている皆さんを応援する主婦バンドです。母の本音をオリジナルポップスにしています。あるあるネタっていうのかな。
構成員も全員、主婦。なかなか面白いでしょ?

かま

なるほど!かなり突飛なプロジェクトだと思いますが、なぜそんなこと思いついたんですか?

もとこ

発端は、幼稚園の卒園式です。3人子どもがいまして、次女が卒園する時の謝恩会で企画係になったんですよ。

かま

ほうほう。

もとこ

その幼稚園は毎年、謝恩会でお母さん全員で合唱するのが恒例だったので、お母さん皆で歌う卒園ソングを選ばないといけなくなったんです。
それで色々探してみたのですが、なかなか皆がしっくりくるものがなくて。なので、自分で作っちゃいました。

かま

反対意見はなかったんですか?

もとこ

反対というより、そんなことできるの?みたいな。でも偶然お母さん達の中に楽器ができる方や歌える方がいて、そういう人たちが仲間に加わって開花していくのを見てると楽しくなっちゃって、大変さより楽しい気持ちの方が勝っちゃいました(笑)。

かま

にしてもすごい。

もとこ

それと同時期にたまたまライブに出る機会をもらって、音ごはんというバンドを結成したのですが、これが思いのほか好評だったんです!
その後、本格的にやってみようかと続けていったら、色々なイベントとかにも呼んでらえるようになって今に至ります。


▲CDまでこんなにいただいちゃいました。驚くべき歌唱力…プロとして活動したらどうでしょう?

ファンキーママの過去。生誕〜大学時代

かま

作曲ってそんな簡単にできるものなんですか?何か学生時代にやってたとか?

もとこ

大学時代バンドサークルに入ってて、当時は作曲も少ししてました。

かま

結構ガッツリ?

もとこ

結構頑張ってましたね。MMTっていうサークルに入ってたのですが、同期に土岐麻子さんもいたんですよ!

※土岐 麻子(とき あさこ、1976年3月22日 - )は、日本の歌手。東京都出身。
ソニー・ミュージックアーティスツ所属
(Wikipediaより)
某化粧品会社のCMで使用されていたこの楽曲はあまりにも有名。

かま

えっ!土岐麻子さん、超有名じゃないですか。てことは、サークル自体も割合としっかりしたサークルなんでしょうね。

もとこ

そうだったと思いますよ。もともとプロになりたくて入ったので。

かま

卒業後プロデビューしなかったのには何か理由があったんですか?

もとこ

曲を作っていたものの、その広め方とかが分からなかったです。当時はネットどころか携帯すら普及してなかったような時代だったし、特になにもできなくて。自分には無理だな、と思いました。

かま

なるほど。それはしょうがないですよね。プロのバンドマンになりたいって、いつ頃から思ってたんですか?

もとこ

小学校高学年~中学生の頃だったと思います。

かま

早っ(笑)。普通、小学生の頃の夢ってお花屋さんとかパティシエとか。

もとこ

昔から少し変わってたんでしょうね(笑)。
中学生の時テレビでやっていた通称「イカ天」(三宅裕司のいかすバンド天国)っていう音楽番組を毎週深夜まで見ていたし、小学生の時は「笑っていいとも!」に出てる聖飢魔IIのデーモン小暮閣下が好きでした。
それ見て、あーもう絶対早稲田大学行って、音楽サークル入ろう!と思いました。

※もとこさんは早稲田大学出身です。

かま

いや、本当に変わってますね!!(良い意味で)

もとこ

だと思います。皆が光GENJIの下敷きを使ってる中、私は氷室京介さんの下敷き使ってましたからね(笑)。


▲後日送られてきた自撮り写真(笑) 一見、変わっているようには見えない…

ノーマル子育ての憂鬱と限界。ユニーク主婦、爆誕。

かま

その後、プロにならなかったということは普通に就職したんですか?

もとこ

小売業の会社に入社しました。その仕事の関係で出会ったのが、今の主人です。仕事を辞め子育てに励む毎日でしたが、これが私にとっては苦行でした。聞いてないよ~!!の連続でした。子供はかわいいんですけどね。

かま

まあ、毎日同じ作業ですもんね。

もとこ

子どもが泣いたら泣き止ませる、ってことを延々にやらないといけないし、歌う歌はアンパンマンマーチやディズニーソング。何のクリエイティブさもなく、当たり前なんですが「自分らしい自分がいない」子ども中心の生活でした
ただ子育て中は、そんな悩みを悩みとも思わず普通に過ごしてました。

かま

なるほど。その悩みはいつ吹っ切れたんですか?

もとこ

長女が入園してからですね。幼稚園で毎年クリスマス時期のお楽しみ会があって、そこで歌のお姉さんをやりました。ガチの。

かま

ガチ、というと?

もとこ

金髪にサンタの格好に濃いメイクして、子どもやらお母さん方が見てる前で「みんな〜、歌のお姉さんだよ〜!」って出て行って、本気で歌いました。子どもは大よろこびですよね(笑)。

かま

さすがですね(笑)。中には、そういうの、ひいちゃうお母さんもいるんじゃないですか?

もとこ

いたと思いますよ。でも、毎年やってるうちにメンタルも鍛えられましたね(爆笑)。

かま

イヤイヤ、すごいですよ。3年くらいですか?

もとこ

子ども3人それぞれ通園期間が被ってないので、合計9年間?やりました。

かま

予想を遥かに超えてきますね(笑)。その期間中に二番目の娘さんの卒園もあって、「子育て応援主婦バンド」も始まったと。

もとこ

そういう流れです。


▲ガチ。 こんなママばっかりだったら日本は平和だったろうに...

全てのお母さんはクリエイター

かま

ブログもやられてるんですか?

もとこ

やってます。一番下の子が生まれてから始めたのですが、実は彼、超低体重で生まれてしまったんです。お医者さんに生存率50パーセントだと言われて、産むかどうかも要検討というレベルでした。

かま

そうだったんですか。葛藤もありますよね。

もとこ

はい。出産を決意しましたが、不安な毎日でした。私も恐らく目に見えて落ち込んでたんでしょうね。そしたら、急に主人が「ブログ書きなよ。」と。

かま

息抜きになるから?

もとこ

そうです!あと、この子の生きた証を残そうって。
最初の2、3日は主人が投稿してくれて、そのあとを引き継ぎました。「今日は何グラムです。がんばって呼吸をしています。」程度のことですが、かなり気分転換というか、精神安定剤にはなってました。子どもに何があっても文字に綴ることで冷静でいられましたし、家族や友人への報告もいっぺんに済むから、とても助かりました。

かま

ご主人、素敵ですね。

もとこ

あまり普段、そういうことやってくれる人ではないんですけどね(笑)。

かま

だからこそ、良いじゃないですか。ブログはずっとお子さんの成長に関して書いてきたんですか?

もとこ

それが、子どもが成長していくうちに段々ふざけたことも書くようになっちゃいました。エッセイみたいな。


▲元来の文才が開花。もとこ、第二形態。

かま

さすがですね(笑)。ライターも元々されてたとか?

もとこ

ちゃんとした職業としてはやったことなかったのですが、昔から文章を書くのは得意でした。書いてるうちに自分の感性が呼び起こされていっちゃって、書きたい欲求がどんどん。

かま

音楽といい文章といい、完全な芸術家肌ですね(笑)。

もとこ

そうかもしれません(笑)。
毎日ノーマルに子育てして、髪振り乱して誰にも注目されず朽ち果てて行くのか、と思ったら虚しくてしょうがなかったです。でも、発信すればみんなが見てくれるし、評価してくれる。自分にとってこれほどやりがいが感じられる仕事がまだあるんだな、と。

かま

みんなに評価してもらえることこそ、発信の醍醐味なんですね。

もとこ

はい。特にお母さんにとってはそうだと思います。単調に子育てしてるうちに、自分は何が得意でどんな時楽しかったのかとか、忘れちゃうんですよ。
わたしだけじゃなく、実際、母になってから自己肯定感が低くなっている方、たくさんいるとおもいます。もったいないですよね。

かま

せっかく生まれてから何十年かけて培った個性ですもんね。それを見失ってしまうのは、かなりもったいないと思います。でも子育てって、子どもが欲しい女性からしたら避けて通れない道じゃないですか。

もとこ

そうですよね。なので、私のように子育てごとビジネスに応用してしまうのも一つだと思います。「子育て=没個性」っていう固定観念を一度、疑ってみる。そうすると寧ろ、子育てこそ究極の創作活動にも思えてきます。この世にない唯一無二のモノを生みだすお母さんは、まさにクリエイター子育ては最高のリアルたまごっちですよ

※たまごっち:(1996年に株式会社バンダイから発売されたキーチェーンゲームである。画面の中に登場する「たまごっち」と呼ばれるキャラクターの世話をし、成長させる。Wikipediaから引用。ちなみに僕は、くちぱっちが好きでした。

実は策士。わたし、世の流れを先読みしました。

かま

(偏見かもしれないけど)こういう企画って、一気に注目されて一気にブームが去っていくのが定石だとうんですよ。でももとこさんの取り組みって、最初にメディアに取り上げられてからというもの、ずっと注目を浴び続けてるじゃないですか。

もとこ

そりゃ、私なりに気をつけてることもありますよ。色々ちゃんと研究して工夫しましたから。

かま

おお。その工夫を教えて頂いてもよろしいですか?

もとこ

例えば、バンド名。音ごはん。日本のお母さんのあたたかさを表し、且つ音楽やってるよ感も臭わす。あ行はあいうえお順で一番最初に出てきますしね。
あと、当時ネットを調べてみたら、やたらと「子育て応援」というワードが検索されてたんですよ。なので、そのブームにあやかろうと思って、「子育て応援主婦バンド」というサブネームをつけました。

かま

そこ、冷静なんですね(笑)。(表面上のキャラとのギャップがすごい。)その方が検索ヒットしやすいし、一度聞いたら忘れないようなインパクトのある名前ですもんね。

もとこ

そこは冷静じゃないと。だって横文字表記のバンドとか、お母さんになってから、なかなか名前覚えられないですよ、私。

かま

確かにそうですよね。突飛なバンドなりに大衆目線も取り入れてるんですね。

もとこ

絶対これから「子育て応援」の流れくるな、と思って。時代を先読みしました(爆笑)。

かま

売れてるモノがなぜ売れてるのか、バンドから離れていた期間に客観的な視点から考察できたのも大きかったかもしれないですね。

もとこ

それはあります。やはり、自己満足で完結することには誰も注目してくれないと思うので、これからも格好つけずにウケることをやって行きたいです。


▲割烹着やエプロンを着てライブ。手にはサイリウムの代わりにしゃもじ。

迷える学生諸君、やりたいことやりなよ。

かま

人生を楽しむために、大切にすべきことって何ですか?

もとこ

当たり前ですが、いかに自分のやりたいことをやれるかが重要だと思います。
特に女性の中には、いずれ子どもを産み育てる人もいるでしょう。子育てをすれば分かると思いますが、自分の過去について詳しく聞いてきてくれる人なんて中々いません。そこにあるのは無の自分です。そこからどうやって自分に付加価値を与えていくのかが肝心です

かま

そもそも行動力がない人はどうすれば良いのでしょう?

もとこ

色々な人や環境と触れ合うことですかね。その中で、自然と行動力が育まれたような気がします。振り返ってみるとそうですね。
子どもの頃から色々な大人を見てきたから、新しいことを始める抵抗感がなくなったんだと思います。現代の「知らない人に喋りかけちゃダメ」っていう風潮が憎いです。

かま

子供の頃に知らない人と喋る機会を忌避し過ぎてしまうと悪い人と良い人の区別をつける能力が養われなくなってしまうので、寧ろ大人になってから辛い経験をすることになり兼ねませんよね。

もとこ

良いこと言いますね!その通りです。PTAのパトロールやってても、挨拶しても無言の子とかザラにいますから。声かけてくる知らない人=全員悪い人と決めつけて外部の環境との交流を断ってしまえば、自ずと外部の世界に対する恐怖心は増すので行動力も芽生えません
世の中そんな怖い人ばかりじゃありません。幼い頃から多くの人と触れ合ってたくさんの価値観を知ったほうがいいとおもいます。

※メディアがこぞって報道してしまうのも過度の「知らない人と喋っちゃダメ」教育の一因だと、もとこさんは言います。誰が良い人で誰が悪い人なのか、その区別をつけられるようになるためにも、多様な人と交流することが重要になってきます。

かま

人生で一度も怖い人と関わる機会がなかった人の方が心配ですよね。いざという時どうすることも出来ないし、過保護は親のエゴだと思います。では、それを踏まえた上で学生達に何か一言ありますか?

もとこ

やりたいことをやった方が良い。自分の好きなことを極めようと思えば、自ずと積極性は生まれるんじゃないかな

かま

自分は行動力なんかない、という人は、特にそうした方が良いですよね。

もとこ

そうですね。そして既に行動力がある人は、色々な人と関わること。これが重要です。
資格も何も持っていないような私が今の活動を続けられてるのは、間違いなく学生時代に培った人脈のおかげです。
最初は録音の機械1つ知らなかったんですから。大学時代の先輩に録音機器に精通してる方がいたので教えてもらったりと、何から何まで人に頼ってます。

かま

なるほど、1に行動力、2に人脈ということですね。今日はありがとうございました!

もとこ

ありがとうございました。

回遊魚ママ

「世の中、そんな悪い人ばかりじゃないですから!」
インタビュー前の僕は、悪い人が多い今の日本でどうやって子育てをすべきか、という点に焦点を当ててお話を伺うことばかり考えていました。
しかし実際お会いしてみると、もとこさんはそもそも世の中に悪い人は少ないと考えている人だったので、拍子抜けでした。事前に用意していたほとんどの質問がパーになりました。

実際に近所の多くの人と交流を持った上で「良い人が多い」と考えるもとこさんと、テレビのワイドショーからの情報だけで「悪い人が多い」と決めつけている僕。一概にどちらの考えが正しいとも言えないと思いますが、実際に自身の体験を通して結論を出しているか否かでは、まるで説得力が違います。

それでも世の中には悪い人が多いと思う人は、一度、色々な人と触れ合ってみるのが良いと思います。その上でやはり悪い人が多いと思うのであれば、それはそれでアリなんじゃないでしょうか。一番もったいないのは、メディアの情報だけで自分の意見を確立してしまい、何も行動を起こさないことです。

もとこさんは、周りの人から回遊魚に例えられることがあるそうです。
確かにそんな感じでした。動いてないとダメそう。
皆が皆そうなる必要はないんだと思います。でも、かつての僕のようにメディアからの情報だけで物事を判断してしまう人は、本当にもったいない。
まずはカタツムリレベルからで良いので、自分から行動を起こして情報を収集しましょう。

もとこさんに対しても、そうです。
この記事に書いてあることは、彼女を構成するほんのワンピース。僕の主観も入っています。この記事から窺い知れるモトコさん像と、実際のもとこさんのイメージには大分ギャップがあると思います。
なので、もしもとこさんに興味をお持ちの方がいたら、この記事の情報だけで満足せず、自分でもとこさんと接触するために行動してみるのはいかがでしょうか。

モトコ・ワールドがすごいですが、皆のママという感じの人で、それでいてしつこさゼロです。子育ての相談のみでなく、将来の進路相談、バンドへの参加などなんでもお気軽に、ご連絡してみてはいかがかと思います。

以下、連絡先などです。
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全部いちいち面白い。

(ミトコンドリア病関連記事)
https://itacco.net/mion/
→ミトコンドリア病への理解・支援を推進する活動にも注力されています。
ぜひご一読いただきたいです。

【今後のライブの予定】
2019年4月14日㈰「フレサでフレッシュ♪音ごはんライブ」inフレサ吉見
2019年5月11日㈯「ときわ台つつつガーデン」in 天祖神社
2019年6月9日㈰ 「まなぽーと成増フェスタ」in まなぽーと成増
2019年9月8日㈰ 「第4回赤塚ジモパ!」in 下赤塚中田稲荷
2019年11月17日㈰「親子でライブ♪音ごはん~ママが泣ける日2019~」
in 成増アクトホール

こちらから更に詳しくチェック!!

ライター紹介

かま

早稲田大学在学中、特待生としてUCLAに編入。帰国後、オリジン弁当早稲田大学正門前店にて週5勤務。全部ウソです。

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