帰宅をサボって、ちょっとクリエイティブなことをしよう。帰宅同好会代表が提案する「新しいふざけ方」#帰宅バカ

こんにちは!かまです。

突然ですが、大学って何やってるのか全く分からないサークルがありますよね。

前回インタビューさせていただいた早稲田エナジードリンク研究会やガチかくれんぼサークルも、確かに何をやってるのか詳しくは想像がつきませんでしたが、サークル名から活動内容を多少は連想できました。

しかし、今回インタビューさせていただいたのは早稲田大学の「帰宅同好会」というサークルの代表。

何をされているのか全く想像もつかないまま、インタビューに臨みました。

帰宅をサボってみる。

かま

こんにちは。宜しくお願いします!

れい

れい:宜しくお願いします。


▲れいさん。取材当時、早稲田大学3年。恍惚の表情。

かま

窪田さんは早稲田帰宅同好会の代表を務められているということでお間違いないですか?

れい

間違いないです。

かま

サークル名から全くやってることが想像つかないです(笑)。どういったことをしているのですか?

れい

簡単に言うと、企画サークルです。外部に向けイベントを企画するサークルが多いと思いますが、我々はそうでなく、内輪で楽しむイベントばかり企画しています。

かま

(えっ...チャラそう。)テニサー的なものをイメージすれば良いですか?

れい

いや、それとはまた違います(笑)。チャラい人はあんまりいません。

かま

失礼しました(笑)。どういったイベントを企画されているのですか?

れい

こんな感じです!


▲2018年11月と12月の活動予定表。キテレツな企画が立ち並ぶ。正月に引退なんですね。めでたい。

れい

毎週月曜日に会議でイベントなどを企画して、木曜日に以前企画していたイベントを行う、という流れですね。

かま

なるほど。「ご飯に一番合う刺激選手権」ってなんですか?

れい

嗅覚や視覚だけでご飯に合う刺激物のナンバー1を決める選手権です。よくアニメとかで、「ウナギの匂いだけで三杯いけるわ。」みたいなのあるじゃないですか。あれに近いです(笑)。

かま

分かるようで分からないような...

れい

これを見ていただければ、もう少し想像がつくかと思います。


▲いや、想像つかない。

かま

うーん、食べ物のやつは分かります。匂いを嗅ぎながらご飯を食べて、どれが一番合うかと言うことですよね。よりご飯が進んだものが高得点を取れるという。

れい

そうです!

かま

おこめビデオって、何をするんですか?美味しそうなお米のビデオを観ながら食べるとか?ていうか「山根耕」って何すか(笑)。


▲おこめビデオ。

れい

おこめビデオはその通りです。山根耕は、「誰かと一緒に食べるご飯が一番美味しいんじゃないか?」ってことで採用しました。山根耕の写真と向き合いながら白飯を頬張りました。めっちゃ普通の白米の味でした。ちなみに山根耕が誰かいまいち分かってないです。


▲山根耕。

かま

(一番意味ありげなのに、適当な人選だったとは。)新しい感覚ですね。だって「真面目」と「くだらない」って正反対の概念じゃないですか?

れい

仰る通りです。でも、だからこそ、なんです。
多分、やってることは高校時代の放課後の延長線上程度のことなんです。高校生にもなって公園のブランコで思いっきり立ち漕ぎして、どっちが遠くに飛べるか競うみたいな。なんの意味もないし、くだらないのに、めっちゃ真剣にやっちゃう。それでいて、最高に楽しい。クリエイティブと言える程ではないかも知れませんが、誰も思いつかないようなちょっと変わったことを、やりたいんですよ
「大学生のテンプレ」みたいなことをしてたくない。やっぱ学生なんで、楽しみたいし、それぞれが青春だと思うことをしたいじゃないですか。

かま

ひねくれてますね〜(笑)。でも、その気持ち、よく分かりますよ。テンプレであることで安心している自分がダサい、みたいな。

れい

そういう人達が間違っているとは言いませんけど、自分はそういうの、あまり楽しいと思えないんですよね。
青春って様々で、大学生でもサッカーやったり、バスケしたり、青春できると思うんです。でも中には運動が苦手だったり、スポーツをやったことがないっていう人もいる。そういう人たちの青春ってやっぱり放課後のひと時だと思うんですよ(笑)。

かま

よく分かります。サークルにはやはり、そういう考えを持った人が多くいらっしゃるんですか?

れい

そうですね。それこそ皆、放課後にテンプレ大学生やっているくらいだったら、帰宅した方がマシだと考えている人達が多いと思います。大学生の絆に希薄さを感じてしまった人が、くだらない企画を通して、サークルを家のように感じてくれるというか。サークルに帰宅する、というイメージを持っている人が多いと思います。

筋金入りの愉快犯だった。

かま

そもそも窪田さんご自身は、何がきっかけで帰宅同好会に入られたのですか?

れい

何となく新歓行って、入りました。人が良かったので、籍だけ置いておこうという感覚でした。なので、最初は全く活動に行かなかったですね。

かま

そうだったんですね。何がきっかけで行き始めたんですか?

れい

これまた誘われたBBQ企画がきっかけです。先輩に、久しぶりに来ないかと誘っていただいたので行きました。普通、ほんの2、3回しか活動に来ていないような奴をわざわざ個人的に企画に呼んでくれないと思うんですよ。

かま

確かに、中々ないことだと思います。

れい

自分を個人として見てくれている感覚が何よりも嬉しかったですし、それでいて企画内容はとことんおふざけだったので、そのギャップに惹かれました。

かま

なるほど。そのBBQもやはり、ただふざけるだけの企画ではなかったんですか?

れい

そうでしたね。そのBBQは「いかに上品に食べられるか」がコンセプトでした。

かま

またですね!上品ってBBQから最も掛け離れた言葉じゃないですか(笑)。

れい

徹底してひねくれてますよね。白シャツを着て行って、どれだけ汚さずに食べられるか、っていう企画でした。僕、最下位だったんですけどね。

かま

あ、最下位だと次期代表になる、みたいなことですか?

れい

そういうわけでもないです(笑)。

かま

違うんですね(笑)。先程「何気なく新歓行ってみた」と仰ってましたが、だとしても帰宅同好会の新歓に「何気なく」は行かなくないですか?何か興味をそそられる点が有ったんですか?

れい

そうですね。昔から、自分をネタにして人を楽しませるのが好きでして、そのことが少なからず影響していると思います。高校生の時から演劇やコントをやっていて、R-1やM-1にも1回出ました。でも、緊張しちゃって。その時から、自分は人前に出るコントより、裏方で携われる脚本や企画向きなんじゃないかと思い始めました。

かま

そんな背景があったんですね...R-1やM-1に出場されたことがあるとは、驚きです。そもそも、なぜ人を楽しませるのが好きになったんですか?

れい

あー、それは多分、中学生の頃の経験からですね。友達2人と電車で一緒に帰宅していたのですが、その時向かいの席に座っていた人が笑ってくれて、それがとても嬉しかったんですよね。自分は関西出身なのですが、関西の人達って普段の会話からコントみたいなんですよ。面白いと思ってくれたみたいで、笑ってくれて。


▲にじみ出る「お調子者感」。

かま

確かに、人に笑ってもらえるって、自分が認められてると感じられる一番簡単な方法ですし、気持ちも満たされますよね。

れい

そうなんですよね。他人のリアクションがあってこそ自分の価値が見出せるのだと思うので、人を楽しませている感覚は好きです。

このままでは自己満足で終わってしまう。代表が試みた「新しいふざけ方」とは。

かま

代表になられてから、何か気をつけていることはありますか?

れい

そうですね、積極的に外部露出をしていくようには心がけてます。
というのも、やはり内輪で完結してしまうイベントばかり企画しているので、ツイッターなどを使って積極的に広報していかないと、認知度がどんどん低くなってしまうんですよ。もしワセキタに出会っていたらもっと大学生活楽しかったのに、っていうのはなくしたくて。

かま

確かに、そうですよね。

れい

でも、サークル内には顔出しなど外部露出を嫌う人が多いので、中々そこの調整も難しいです。本当だったら、自分達だけでなく外部も巻き込んだイベントをもっと多く企画して行きたいんですけどね〜。

かま

ジレンマですね〜...やりたくない人もいると、個人ではなく集団ですし中々実行に移せませんもんね。現時点で、外部を巻き込んだイベントの企画はしているんですか?

れい

はい。例えば、高田馬場のロータリーにいるネズミを一掃する企画を、過去に立案し、もう実行しました。

かま

もう実行されたんですね!それはどういう企画だったんですか?

れい

当初は、高田馬場のロータリーに蔓延るネズミを駆除しようという企画だったのですが、活動をする中で、果たして悪いのはネズミなのか、悪いのは寧ろネズミのエサを置いていく人間の方なのではないかと思えてきてですね。
そのエサっていうのが多くの場合、酔っ払いの吐瀉物なので、二転三転して結局、酔っ払いを介抱しようという企画になりました。


▲二転三転、とかいうレベルじゃない。

かま

大真面目に取り組み過ぎてる所為か、何が何だか意味分からなくなってますね(笑)。窪田さんの優しさが垣間見えます。

れい

有難うございます(笑)。確かに意味分からないのですが、だからこそ皆興味を持ってくれるということもありますし、今までの活動では一番話題性があったかなと思います。今後は、その続編としてネズミを愛される存在にするべく、高田馬場のネズミとtiktokを撮るという企画を考えていますね。

かま

本当に面白いことを考えますね(笑)。でも、なぜそこまでして、そんな「バカ」な企画を大真面目にやろうと思えるんですか?

れい

自分がやりたいことをずっとやっていたいんです。意味の分からない発想に、どうなるんだろうって純粋にワクワクしていたいなと思って
それに、何か変わったことをして、何か世界に大きな影響を与えたいんですよね。綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、皆がリアクションしてくれれば自分も満たされるじゃないですか。
僕自身、凝り性なところもあるので、イベントを企画するのが苦ではないですし。

かま

そうなんですね。確かにお話を伺っていて、几帳面というか凝り性というか、真面目な一面がおありなのも感じました。本当にお考えになることが独特なので、個人でも何か企画されたらどうか、と思うんですが。それはやらないんですか?

れい

うーん、やっぱり自分の顔を極力出さずに面白いことがしたいんですよね。あくまで裏方、または集団のうちの1人として面白いことをしたい。恥ずかしがり屋なところもありますし、無理して表舞台に立たなくても良いんだと思いますよ。
裏方でも十分楽しめるという人は、無理に周りに合わせようとしなくて良いんだと思います。

かま

そうですよね。表舞台に立つことだけが「輝いている」というわけではないですしね。

踊る阿呆に見る阿呆。燻った状態から脱するための方法とは。

かま

因みに、窪田さんは今まで、何をして良いのか分からなくなった時期っていうのはありましたか?

れい

ありましたねー、特に2年前とか。大学に入ったは良いんだけど、それこそテンプレ大学生に嫌気がさして、何も面白くなかったんで地元の大阪に帰ろうと本気で思ってました。

かま

え、そうだったんですか!!

れい

2年前はそうでしたね。ただ僕の場合、そうやって燻ってる中、帰宅同好会の先輩が向こうから歩み寄ってくれたので、特例だとは思いますが(笑)。

かま

いや、特例だと思いますよ(笑)。そのように、燻ってる人に周りが働きかける、というのも重要ですよね。

れい

そう思いますね。燻ってる側からしたら八方塞がりなので。

かま

そうですよね〜。

れい

でも、燻ってる側にも知っておいてもらいたいことはあります。「踊る阿呆に見る阿呆」という言葉があるじゃないですか。現代に置き換えると、見る阿呆とはツイッターで言う「叩く側の人」がこれに当たると思います。

※「叩く側の人」…他人の活動や言論に対し、兎や角否定する人。この場合、SNS上でそういった行為を常習的にする人のこと。

れい

嘗ての自分もそうだったんですよ。何かにつけて批判してました。こんなにラクなことはないですよね。
でも、批判していたこともいざやってみたら案外難しいし、やってみないと楽しさが分からないことも多いです。ツイッターやYoutubeを見ているだけでは感じられない、インスタントではない喜びがあると思うので、そういう人達には是非行動を起こして欲しいですね。
そう思ってもらえるように、我々の側も心から楽しんでいる姿を見せて行かないと駄目だと思います。

かま

素晴らしい。僕もその謙虚な姿勢を見習いますね。本日は、ありがとうございました!

弱い心を消し去ろうとする必要はない。

インタビューの途中でお伺いしたのですが、窪田さんは一見「自分の好きなことに一途になって活動している」ように見えて、実は周りからの批判を結構気にしてしまう性格なんだそうです。

分かります。自分も周りから見てどう映っているかは分かりませんが、変わったことをしたいんだけれども、いつも尻込みしてしまう方なので。

何か変わったことがしたい、でも周りからイキっているとは思われたくない。

どんなに「その人らしく」生きているように見える人達でも、天性のメンタル強者でない限り、そういう弱い心にいつだって付きまとわれている筈です。少なくとも私は、そう思います。

なので、そのような弱い心を否定してみたところで、どうにもならないんだと思います。その反面、窪田さんはそのような弱い心と上手く付き合っていました。「無理して表舞台に立たなくて良い」という意見を聞いた時は、悟りでも開いたのかと思いました(笑)。

自分の弱みを無理に克服しようとしない。それを受け入れた上で生きていく。僕にとっては、新し過ぎる意見でした。克服しよう、と無理に思うからこそ、よりコンプレックスになってしまうのかもしれませんしね。

兎に角、我々も窪田さんのように、自分の弱い一面と上手に付き合っていく方法が見つかれば良いですね。この記事を読んで、何か少しでも得られるものがあったなら、幸いです。

最後までお読みいただき有難うございました。


▲みんなの黒歴史を紙に書いて、物理的に水に流す「闇流しそうめん」という企画。クリエイティブすぎて理解が及ばない。

その他、面白いイベントが目白多しです。
詳しくは、こちらの帰宅同好会さん公式ツイッターをご覧ください!

ライター紹介

かま

早稲田大学在学中、特待生としてUCLAに編入。帰国後、オリジン弁当早稲田大学正門前店にて週5勤務。全部ウソです。

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