やりたいことは焦って探さなくても良くない?3足のわらじで活躍する、セブ島マーケターが教えてくれたこと #社会人インタビュー

こんにちは!
インタビュアーのななです。

皆さんは「将来、海外で働きたい」と思ったことはありますか?
今回は、観光地としても人気のフィリピンのセブ島で、“好き”を仕事にしている社会人にインタビューしました。

やっぱり良い環境が良い人を呼ぶんでしょうかね…!
余裕のある社会人ってこんな感じなんだろうな、と思わされました。

目の前のことでいっぱいいっぱいになっている人にこそ読んでほしい、そんなインタビューです。

自身の経験が活きる、セブの英語教室

なな

田中さんは、現在セブ島でどんなお仕事をされているんですか?

田中さん

色々あるんですけど、一つはNexSeed(ネクシード)っていう、教育×ITの領域で、国内外全てのマーケティングを担当しています。


▲田中萌子さん。時差の影響で朝早い時間帯にも関わらず、オンラインでインタビューさせていただきました!

なな

教育とITって、これからすごく需要が伸びそうな分野ですね。

田中さん

そうですね。NexSeedでは主に二つの事業を展開していて、英語留学・グローバル人材育成事業と、エンジニアになりたい人向けのエンジニア留学をサポートしています。

なな

それで教育×ITというふうに謳われているんですね。こういった分野は、比較的新しいイメージがあるのですが、この事業はいつからやられているんですか?

田中さん

NexSeed自体は6年前からあるんですけど、私がジョインしたのは9か月くらい前になりますね。

なな

田中さんがNexSeedで働こうと思ったきっかけは、何だったんでしょうか。

田中さん

私の夢は「世界平和」なんですけど、その中でも特に教育がテーマだなと思っていて。

なな

世界平和!かっこいいですね!

田中さん

ありがとうございます(笑)。その世界平和とはなにかと考えたときに、選択肢が多くあって、自分で自分のことを決定できることが幸せだと思っていて、それって教育にすごく紐づいているんじゃないかって思ったんですよ。

なな

自分の力で選択肢を切り開けるのも、教育があってこそですもんね。

田中さん

そうなんです。だから、教育事業を手掛けるNexSeedを選びました。

なな

田中さんは、大学時代から教育関連の勉強をされていたんですか?

田中さん

いや、学生時代は全然していませんでしたね(笑)。ただ、アルバイトで塾の先生をやっていて、そのときに生徒さんと授業をするうえで感じたのは「日本人は与えられすぎていて、もう欲しいものがないんじゃないかな」ってことだったんです。

なな

もう飽和状態になってしまっているのかもしれないですね…。

田中さん

教えていた生徒さんはみんな賢いし、努力をする才能もあるのにそれだけがすごくもったいないなって思って。

なな

海外に目を向けることで、それを打破する方法を見つけたいという動機があったんですね!

田中さん

まさにその通りです。

なな

確かにセブ島なら、日本よりも効率的に英語が身に着けられると思うのですが、他にも英語圏の国や地域がたくさんある中で、あえてセブ島を選んだ理由は何だったんですか?


▲リゾート地としても有名なセブ島の様子。海がキレイすぎる!

田中さん

セブ島にした理由というのは実はなくて(笑)。海外に出ようと思ったときに、選択肢はたくさんありますよね。

なな

アメリカとか…。

田中さん

それこそアメリカは王道だけど、私は発展途上で、自分が飛び込む過程で世界を変える可能性のある国を選びたかったんです。そう考えたときに東南アジア、特にフィリピンは公用語が英語で、そういった意味でこれから発展するポテンシャルを持っていることも考えたらすごくいいところだなって思って。
あとは、日本と世界のブリッジという観点からも、セブ島に魅力を感じましたね。

なな

なるほど。現在はそうやってセブ島で留学サービスを展開されていると思うのですが、田中さんご自身は、何か海外で生活した経験があるのですか?

田中さん

大学時代に、アメリカに1年間交換留学をしていました。私は昔からちょっと目立っていて(笑)。結構ストレートに主張する性格だったんですよね。それで人から嫌煙されてしまう時代もあって。自分の考えが認められないなら、認められそうなアメリカに行っちゃおう!と思って、留学を決めました。

なな

すごい行動力ですね!アメリカに行ってみて、何か変わったことはありましたか?

田中さん

そこですごく思ったのが、ナショナリティというアイデンティティを越えることの難しさですね。アメリカに来てみたら、実は日本ってめちゃくちゃいいところだなっていうことにも気が付いたんですよ。

なな

一度離れてみないとわからない良さってありますよね。

田中さん

そうなんですよ。これは今の仕事にも通じる部分があるんですけど、日本のいいところを海外に発信しつつ、海外から日本も色んなことを吸収できれば、日本がより良い場所になるんじゃないかなって思っていて。

なな

なるほど。

田中さん

そのためにも、より日本人が海外に目を向けて、外に出るきっかけを作りたいという思いから、教育関連の仕事に就いたというのは大きいですね。

なな

日本人にチャンスを提供するためにも、自らが率先して海外に働き掛けているところが、説得力がありますね。
田中さんの働くNexSeedでは、実際にどういった方々が勉強しているんですか?

田中さん

ターゲットは学生から社会人まで幅広いですが、どの生徒さんも、自分の英語力やITの意識・技術を向上させたいという思いは共通していますね。

なな

受講の期間というのは、決まっているんですか?

田中さん

これも求めるレベル感によって、1週間~数か月とか、本当にまちまちです。

なな

受講者の希望に沿って、柔軟にスケジュールが組めるのは魅力的ですね!NexSeedの特徴的なサービスには、他にどんなものがあるのでしょうか。

田中さん

そうですね。これにはNexSeed設立の背景が大きく関わってくるんですが、以前うちの代表が世界一周をしたときに、アジアの英語レベルがすごく高いと感じたみたいで。
でも日本って、エグゼクティブレベル(役員クラス)でも英語が話せない人がとっても多くて、彼もそれはすごくもったいないと思ったそうなんです。

なな

それ、私も聞いたことがあります。

田中さん

だから、もっと英語が話せる日本人を育成して、日本人が世界で活躍できるようにNexSeedを立ち上げたわけなんですが、その理念に沿った授業を展開するということで、NexSeedには現地体験をする”Experience Class”というプログラムがあるんですよ。

なな

現地体験ですか。

田中さん

そうそう。スラム街とか現地の大学に実際に行ってみて、日本にいたらわからないようなマインドの部分も学べる、というのは大きいと思いますね。

なな

すごく素敵な取り組みですね!せっかく海外に行っても、ただ英語を勉強するだけなら日本でもできますしね。NexSeedの生徒さんは、卒業後はどういった進路を選択するんでしょうか?

田中さん

セブに残って就職された方とか、アメリカとかヨーロッパに行ったりとか、エンジニアだったらフリーランスになったりとか、本当に色々な方がいますね。

なな

皆さん多方面で活躍されているんですね!

田中さん

そうですね。NexSeedのいいところって、色んな考え方が認められるところだと思っていて。色んな人が集まるから、お互いがお互いを刺激しあって、それぞれの将来とか未来を自分で考られるようになるんです。


▲NexSeedのメンバーと

なな

素敵な人が集まっているんですね!

田中さん

そうなんですよ。NexSeedにいること自体が、人生への選択肢を増やすことそのものじゃないかって思っていて。すごく働きがいのある職場です。

日本企業に、海外コミュニティのエッセンスを

なな

先ほど、色々なお仕事をされていると伺ったので、NexSeed以外でどんなことをしているのか教えてください。

田中さん

もう一つは、トラックレコードという会社で、@Engagement(アットエンゲージメント)というメディアを運営しています。会社自体は日本にあるので、私は完全リモートでの参加という形なんですけどね。

なな

そんな働き方もあるんですね!こちらの事業は、いつから関わっているんですか?

田中さん

@Engagementへは、去年(2018年)の11月頃に、前職で一緒だった方からお誘いいただきお手伝いさせてもらっていたんですが、年明けからは副編集長として、本格的に関わらせてもらっています。

なな

副編集長!となると、日本での会議と連携して、セブで田中さんが記事を作成したり、編集したりされているということですか?

田中さん

そうですね。それに加えて企画なども担当しています。

なな

私も記事の方読ませていただいたんですが、これは社会人というか、人事の方々のコミュニティづくりに役立ちそうな印象を受けました。

田中さん

まさにそんな感じで、海外の組織づくりの事例を、日本人向けに発信しています。

なな

なるほど。NexSeedでもお仕事されている中で、田中さんが@Engagementに携わった理由というのは、何だったんでしょうか。

田中さん

そもそも私が@Engagementに関わりたいなと思ったのも、前々から実現したいと思っている世界平和が関係してくるんですよね。
私たちの人生って「働く」ことが大部分を占めていると思うですけど、そうなったときに、働くことが幸せだと相対的に幸せ度合いも上がるんじゃないかと思うんです。働く人が幸せだと、世界平和にも一歩近づくことになると思うし、何より人は人の中で生きていくので、人で構成されている組織というものをどう良くしていけるかを考えるお手伝いができればいいな、という思いで日々仕事をしているところです。

なな

職種は違えど、根源的なビジョンにはNexSeedと共通するものを感じますね!

田中さん

そうなんです。世界平和実現のために、色んな角度からそれをサポートしている感じですね。

シェアハウスにもあった、教育要素

なな

田中さんは、もう一つセブ島で事業をされているということで、そちらについてもぜひお話し聞かせてください!

田中さん

もう一つはセブ島でWORKROOM(ワークルーム)というシェアハウスの管理人をしています。

なな

シェアハウスですか!ここにはまたどんな経緯で関わることになったんですか?

田中さん

去年9月のオープン直後は、実は私自身がここの住居人だったんですよね。


▲WORKROOMで作業中の様子

なな

田中さんも利用者だったんですね!

田中さん

そうなんですよ。実際にそこで生活していく中で、シェアハウスって一人でも学べる力をつける・みんなで助け合って過ごす、っていう面では、案外教育的な要素があると思ったんですよね。

なな

確かに。

田中さん

それって結構私のビジョンに近いのかも、なんて考えていたところに、ちょうど運営の方から協力の依頼をいただいたので、参加することにしました。

なな

思わぬところに機会があるものですね!WORKROOMでは、どういったお仕事をしているんですか?

田中さん

シェアハウスでは、泊まりに来た方が気持ちよく過ごせるように、ルールを作ったり、家の管理をしたりしています。

なな

田中さんは、NexSeedと@EngagementとWORKROOMと…3足のわらじで活躍なさっているということですが、その各サービス間の提携は何かしていたりするんでしょうか。

田中さん

特別な連携というよりかは、どの事業でも、どんな人でも活躍する機会を作りたいという思いは共通しているので、逆に住み分けができているかなと感じますね。
働くを楽しむこと、ひいてはそこに必要な語学力やマインドセット、プログラミングなどのスキルって、それを身に着けるときに、単に勉強する環境だけあればいいっていう人と、誰かに教えてもらいたいっていう人がいると思うんですよ。だから、その環境だけ欲しい人にはシェアハウスがおすすめだし、きちんとした指導を受けたい人にはNexSeedがあるし、働くことや組織の在り方は@Engagementを参考にしてもらえればと思っています。相乗効果的に世界平和を体現していこうとしているなとは実感しています。

なな

プログラミングって独学だと挫けてしまうイメージなんですが、その点はいかがでしょうか?

田中さん

WORKROOMの場合は、Web教科書があってやるべきこともまとまっているし、メンターがいてわからないところはLINEでも質問できるので、サポート環境が整っていますよ!まだまだ改善の余地はあるシェアハウスの形ですが、入居者さんと一緒に作っていくマインドで運営に関わっています。

なな

それは心強いシステムですね!

価値観の違いを楽しんで

なな

田中さんにとっての、今の仕事や海外で働くことの魅力を教えてください。

田中さん

これは苦労した面でもあるんですが、国とか文化が違うだけで、一つの物事に対してもこんなに考え方が違うんだなって感じられることは面白いですね。

なな

それは面白くもあり大変なポイントでもある気がします。

田中さん

例えば仕事の優先度をとってみても、日本人はものすごい働いているけど、フィリピン人は会社でも定時になったら本当にすぐに帰るんですよね(笑)。

なな

それは羨ましい!

田中さん

それって価値観の違いからきていると思っていて、彼らは単に恋人とか家族を特に大事にする文化だからそうなっているわけで。もちろん、日本人の仕事に対してのプライオリティ(優先順位)が高いことが悪いわけではないんですが、周囲の人間との絆が強いことによって、自分の心の安定にもつながってくると思うし、全体が良くなってくると思うんです。


▲フィリピンの子供たち。笑顔がまぶしいですね★

なな

確かに、そこは見習いたいポイントですね。

田中さん

でも私たちだってみんな、感謝されたらうれしいし、仲良くなれたら楽しいから、そういうワクワクできる部分に、国とか文化は実は関係ないと思っていて。
国境を越えたコミュニケーションって、人がどう感じるかの本質を考えたら難しくない、と実感したんです。こういった、今まで気が付けなかったことに気付けた、というのは海外で働いていて良かったなと感じる点ですね。

あとは、海外にいると想像力がすごい養われるようになりますね。日本だとあり得ないようなことが、普通に目の前で起こっていたりするんですよね。

なな

常識が通用しないということですか。

田中さん

そうそう。この前なんて、タクシーで通勤したときに運転手がおつりを持っていなくて(笑)。

なな

え(笑)。それは日本では信じられないですね!

田中さん

セブ島ってあったかい気候のせいなのか、ポジティブでのんびりしている人がたくさんいるけど、一方で自分の主張はしっかり持っていたりもするんですよね。そんな中で過ごしていると、それこそ日本人の想像力ってすごく価値があると私は思うんですよ。

なな

そうなんですか。

田中さん

日本人は結構みんな時間を守るけど、これだって、自分が遅刻した相手がどう思うかを想像するからこそできることだと思うんですよね。

なな

確かに。無意識に逆算して行動できるのって、実はかなりの能力なのかもしれないですね!

田中さん

そうなんですよ。だから日本人が海外で働こうとしたら、その想像力はすごい武器になると思いますね。

なな

なるほど。でもやっぱり海外で働くとなると、その国の公用語とか、少なくとも英語力は必須になってきますよね?

田中さん

うーん。正直、セブ島って、結構英語が話せない人もたくさんいるんですよね。

なな

え!それでもやっていくことができるんですか。

田中さん

留学を進めている人間が言うのもおかしなは話ではあるんですが、コミュニケーションの本質ってあくまでも人と人であって、言語はそのツールでしかないんですよね。

なな

うんうん。

田中さん

もちろん、英語ができることによってできる幅も変わってはくるけど、英語ができないからといって、海外で暮らしたり働いたりすることはできないということは全くないです。
これは逆に英語ができる人にとってはチャンスでもあって、英語がわかれば仕事を優先的に回してもらえるし、より深いコミュニケーションも可能です。何事もできるに越したことはないんですけどね。

なな

もしも今英語が不自由であっても、NexSeedやWORKROOMのように、現地で習得することもできますもんね。

田中さん

その通りですね。

自分の気持ちに正直でいてほしい

なな

社会人を経験してきた田中さんに伺いたいのですが、田中さんにとって「働く」とはどういうことですか?

田中さん

おー、いい質問ですね。自分の存在価値とか存在意義を投影してくれるもの、かな。
仕事は生きることそのものだと思うから、私自身も仕事とプライベートはあんまり境目がないんですよね(笑)。遊びで学んだことが仕事に活かされることもたくさんありますし。


▲休みの日も全力で楽しむ田中さん

なな

本当に好きなことを仕事にされているんですね!最後に、記事を読んでいる学生に向けてメッセージをお願い致します。

田中さん

はい。まずはやっぱり、ワクワクすることに素直になってほしいですね。何でも楽しむことで一人ひとりの幸せ度合いがあがるし、このワクワクとか幸せって、誰かと比較して決まるものではないので、自分がこれだ!と思ったものに突き進んでほしいです。

なな

それが学生の特権でもありますもんね。

田中さん

そうですね。みんなが自分で自分の幸せを決められたら、それがひいては世界平和にもつながるはずですし。
あとは、私は学生さんを応援したい気持ちが強いので、自分が持っている情報とか知見はできる限り皆さんにギブしていきたいと思っています。いつでも連絡してくれたらうれしいです!

なな

それはありがたいお言葉です。

田中さん

それから、やりたいことは焦って探さなくてもいいと思います。私だって学生時代にやりたいことが見つからなくて、就活の面接でも、やりたいこととかないんですって言ったらそこで社員さんと意気投合したこともあるんですよ(笑)。

なな

そんなことあるんですね(笑)。

田中さん

27歳になる今だって、特にやりたいことは決まってないし、日本に戻るタイミングも何も考えていないんです。こんな行き当たりばったりの人生だけど、毎日がすごく楽しいよってことは伝えたいですね。

なな

お話しを聞いていても、それは強く感じました。今日は貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました!

落ち着いて深呼吸を

暖かい島で、温かい人々に囲まれて働く田中さんは、インタビュー中も活き活きしていて、セブ島での生活や仕事を純粋に楽しんでいることが伝わってきました。

やりたいことって、血眼になって探しているときよりも、案外ふとした瞬間に見つかるものなのかもしれません。

これから就職をしようと思っている方も、日本の会社や働き方はちょっと違うかも…なんて思ったら、海外に目を向けてみるのも一つの選択肢になりそうですね。

次回は、自分のワクワクに素直になって一歩踏み出した素敵な学生を紹介します!
それではまた!

田中さんのツイッターはこちら
(連絡はDMからどうぞ!)
@Engagementの記事はこちら
WORKROOMのウェブサイトはこちら

ライター紹介

nana

早稲田大学大学3年在学。バカレッジでは主に大学生インタビューと記事の作成、ニュースリリースを担当しています。ベンチャー企業にてライター経験あり。

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