夢は日本のオリンピック出場!文武両道を極める、アイスホッケー日本代表の素顔とは #アイスホッケーバカ 後編

こんにちは!インタビュアーのななです。

前回の記事で、三浦さんの幼少期の様子や怪我を乗り越えたエピソードをたっぷりと伺ってきました。私たちと同じ学生でありながら、一人のアスリートとして活躍する三浦さんの生活や考え方に、感銘を受けた方も多いはず。
後編では、アイスホッケー選手としての心構えや読者の皆さんへのメッセージをご紹介していきます!
まだ前編を読んでいないという方は、こちら(https://bakallege.jp/articles/137 )も併せてチェックしてくださいね♪

逆境さえも楽しむ心

三浦さん

自分の最大の強みは、スケーティング能力と、視野の広さだと思っています。スケーティングは、幼いころから父やフィギュアの先生に指導していただいてきたおかげで、試合中に使う足の動きや、効率の良い滑り方というものを身に着けることができました。視野の広さに関しては、小さいころから、味方や敵の位置を把握して的確な状況判断をするということは得意でした。


▲試合中にパックを奪いにいく三浦さん(写真一番右)

なな

アイスホッケーとなると、安定した滑りだけではなく、選手の位置を把握して適切なアプローチをかけていく能力も求められるんですね。

三浦さん

逆に自分の弱みとしては、「ゴールを決めることやパックを奪う事への強烈な意志」ですね。コーチからも言われたTenacity(粘り強さ、執念)をより強くしていかなければいけません。

なな

なるほど。完全に素人目線ですが、怪我を防ぎつつも貪欲にゴールを狙っていくことのバランスは、とっても難しそうですね。
三浦さんは、精神的・身体的に辛い時、どのようにモチベーションを保っているのでしょうか。

三浦さん

海外に出てからは特に、多少の挫折があってもあまり動じなくなったと思います。上手くいかないことばかり起こる中で、それにどう対処して乗り越えていくかというスキルは身についたかなと感じています。

なな

そうなんですか。

三浦さん

昨シーズンもなかなか結果が出せずにもがく日々が続いていましたが、いつか必ず、この長いトンネルを抜け出して自分が陽の目を浴びるときが来ることを信じているし、その時のことを考えたらワクワクが止まらなくなって、目の前の事にも高いモチベーションで取り組めます。ここに来た目的とか、応援してくれている人、自分の活躍を待ってくれている人たちがいることを思うと、自然と力が湧いてきます!

なな

目の前のことでいっぱいになったら、一度立ち止まって考えてみると、意外と道が開けてくるのかもしれませんね。

最高の仲間と環境のもとで

なな

今のチームは、三浦さんにとってどんな存在と言えるのでしょうか。

三浦さん

今のチームは僕にとって、何物にも代え難い経験ができる素晴らしい環境だと思っています。昨シーズン僕は、レギュラーになることができず、ゴールを決めることもできていませんでした。しかも、チームは絶好調で連勝を続けているような状況で。はっきり言って選手としては辛かったですが、それと同時に多くのことを学べるチャンスになったし、これからのホッケーキャリア、さらには自分の人生において、そういった出来事は未来の僕のことを助けてくれると信じています。自分と同じような挑戦・経験ができる人自体が少ない中で、その苦難から自ら逃げ出すなんてもったいないことはできません。自分としても、このままずっと控え選手で終わる気はさらさらないし、今後必ず、チームを勝利に導くようなプレイヤーになります。
何より僕は、このチームが本当に大好きだし、チームメイトのみんなは家族と同じくらい大切です。そして、歴史あるチームのユニフォームに袖を通すことに心から誇りを持っています。


▲チームメイトと

なな

すごく素敵なチームメイトに出会えたんですね!今のチームはきっと、誰が欠けてしまっても成立しないものだと思うし、レギュラー獲得に向けて奮闘する三浦さんの姿に、きっと皆さんも刺激を受けているのだろうと、お話しを聞いて感じました。

感謝の気持ちを忘れずにありたい

なな

三浦さんにとって、アイスホッケーとはどんな存在でしょうか。

三浦さん

うーん…。一言で表すのは難しいですね(笑)。
僕にとってアイスホッケーは学びの場であり、仕事であり、出会いの場であり、最もワクワクするものです。アイスホッケーを通して、世界中の多くの人とつながることができたし、アスリート以前に人としてどうあるべきかということもこの競技からたくさん教わってきたので「親」みたいな存在かもしれないです。

なな

「親」ですか。

三浦さん

アイスホッケーをしていなければこうしてバカレッジさんに出会えることもなかったと思うし、全てにおいて、アイスホッケーをやっててよかったと感じる瞬間は多いです。だから、ここまで続けることを支えてくれてきた家族や、応援してくださる皆さんには感謝してもしきれないですね。

なな

なるほど。つい忘れてしまいそうになりますが、私も周りへ感謝しながら過ごしていきたいです。
続いて、三浦さんの夢や目標など、将来についてもお聞かせください。

三浦さん

僕の現役選手としての目標は、NHL選手になることと、日本代表を長野大会以来の五輪に導く選手になることです。その目標を達成するために、海外に挑戦をしています。


▲試合後の一コマ

なな

これは冬季オリンピックも期待ができそうですね!

三浦さん

ただ、アイスホッケーを選手として続けられる期間は、長くてもあと15年ほど。それからの人生をどう生きるかということの方が僕にとっては重要です。

なな

引退後の生活も、きちんと視野に入れて考えられているんですね。

三浦さん

今現在、自分がアイスホッケーを引退した後にどうなりたいかという具体的な理想像というのはまだ模索中ですが、何をやるにしても、周りにいる人を喜ばせて、家族を大切にする人間になりたいと思っています。

なな

素敵な思いをお持ちですね!私もぜひ応援したいです!

何事も目的意識を大切に

なな

それでは最後に、記事を読んでいる学生に向けてメッセージをお願いします!

三浦さん

僭越ながらこれを読んでくださっている学生の方々にアドバイスをさせていただくとするならば、自分がなぜ大学に進みたいのか、なぜ大学にいるのかという目的(Why)の部分を明確に自分の中で持てると良いのではと思います。僕個人の海外での経験なので全員に当てはまるとは限りませんが、スポーツでも勉強でも、自分が上手くいっている時というのは、辛いと感じることなんてないです。その時はきっと、「楽しい」と思えるはずです。ただ、自分の夢・目標を叶えるためには、自分が今いる場所からいつかはステップアップをしていかなければいけません。もちろん、目標設定をどこにするかで現状に対して自分がどう感じるかは変わってきますが、少なくとも「今より上を目指している状態」であれば、いつまでもその環境にいることはないと思うし、その先どんどん周りのレベルも上がっていくということになります。するといつかは必ず「物事が自分の思い通りにならない」という壁に当たることになります。

なな

自分のキャパを越えているから辛くなってしまうんですね。そういう意味では、筋肉痛と原理が似ている気がします。

三浦さん

そうかもしれませんね。僕の場合、海外挑戦を例に出すと、言葉・食事・文化・人種・肌の色・宗教・考え方など、全てにおいて自分が育ってきた環境とは全く違う世界がそこにはありました。今までの「当たり前」が通用しません。そういった状況に直面した時に、自分を助けてくれたのがここに来た目的(Why)だと僕は信じています。目的や夢・環境や場所というのは人それぞれ違うと思いますが、どこにいても、どんなときでも困難に直面してくじけそうになった時に自分を奮い立たせてくれるのがこのWhyだと思っています。

なな

なるほど。何事も目的意識がなければ、継続も成長もしにくいですもんね。

三浦さん

もう一つは、しっかり勉強することですね(笑)!
先ほども触れましたが、学生の本分は勉強です。僕にとっては、スポーツだけではなくしっかりと勉学にも励むことは当然のことです。もし今自分が大学に通っていなかったら、こんなことは言ってないと思いますが…。自分がやりたいこと・学びたいことに時間を注ぎ込めるというのは学生の特権だと思っています。それに気づかせてくれたこの環境にも感謝ですね。

なな

アイスホッケーを言い訳にせず、勉強面でも決して妥協しない姿勢は本当に尊敬します。

三浦さん

最後になりますが、自分は「海外に出ること」自体が偉いことだとは全く思っていません。自分をすごいと感じることもありません。多くの人の支えのおかげで、今僕は自分の目標に向かってチャレンジを続けることができています。日本の外に出た途端に、日本にいる人を見下すような態度をとる人がたまにいますが、それは間違っていると思います。日本には日本の良いところが本当にたくさんあります!
ここにいてはできないこと・ここにいるからこそできること。いろいろあると思いますが、自分が成し遂げたいものを考えたときに、どの環境を選ぶかはあなた次第です。大事なことは、自分の行動と決断に責任を持つ ことです。「自分が選んでここにいる」という気持ちを忘れなければ、きっとそこには成長できる機会がたくさん出てくるのではと思います!


▲大学のチームでプレイする三浦さん

なな

責任感って、社会に出る上でも、とっても重要なものですよね。
三浦さんには、アイスホッケーについてだけでなく、人として大切なことをたくさん教えていただいた気がします。本当に貴重なお話しをありがとうございました!

三浦さん

ありがとうございました。

氷の上の熱い思い

海外選手と共に、日々アイスホッケーに熱中する三浦さん。

現在アメリカで生活しているために、直接お話しすることはできなかったのですが、彼の言葉の隅々から溢れ出る人柄の良さはもう半端ではなかったです(笑)。

三浦さんが、いや、三浦選手が、これからも日の丸を背負って活躍する姿を楽しみに、私も遠くから応援させていただきたいです。

三浦さんの日々の活動を応援したい方は、ぜひ彼のSNSなどをチェックしてみてください!「成長過程を届ける」をテーマに、大学での様子や海外生活での気づき、練習風景や試合結果などを発信されています。「書くことが好き」なだけあって、とてもまとまっていて読みやすいです!

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それでは今回はこの辺で!次回もお楽しみに!

ライター紹介

nana

早稲田大学大学3年在学。バカレッジでは主に大学生インタビューと記事の作成、ニュースリリースを担当しています。ベンチャー企業にてライター経験あり。

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