クラフトビール「梨花一心」で話題のゆるみな。さんにインタビュー!梨花一心に込めた思いとは?

皆さんは、フルーツを使用したビールを飲んだことはありますか?

ホリエモン万博に出品したり、週刊誌に取り上げられたり、今注目を集めているクラフトビール「梨花一心」。
この一本にはなんとプロデューサーのゆるみな。さんの人生が凝縮されているんです。

今までの人生でしてきたことを活かせず悩んでいる人や、
日々の疲れを美味しいビールで癒されたい人、必見です!

本当はビールが嫌いだった

セリナ

ゆるみな。さんは梨のクラフトビール「梨花一心」を作ったそうすが、初めから「こういうビールを作りたい!」という具体的なイメージはあったのですか?

ゆるみな。

いえ、実はそういうわけではないんです。クラフトビールにハマるまでは、むしろトラウマがあってビールが苦手でした。けれど2017年の夏にフリーランスとして独立した日にベルギービールのお店で飲んだリンデマンのぺシェリーゼという桃のビールがすごく美味しくて。その夜、クラフトビールに恋しました。

セリナ

そうだったんですか!?いくら好きになれたからとは言っても、嫌いだったものを自分で作ろうとはなかなかならないと思うんですが...?

ゆるみな。

好きになると作ってみたくなっちゃって...。一度これって決めたら後先考えず突っ走るタイプなんです(笑)。それで調べていると、ビール作りを体験できるところを見つけ、行ってみることにしました。その後、フレンドファンディングでお金を集めることにしたんです。

セリナ

そうだったんですね。

ゆるみな。

それに、実家が秋田で梨農家を営んでいるのですが、毎年台風のせいで市場に出せないものが大量に廃棄される様子を目の当たりにしていました。「捨てられてしまう梨を再利用して美味しいビールを作れないのか。」と思い、その梨を使って作りたかったというのもあります。

セリナ

ご実家の梨を使っているんですね。

ゆるみな。

そうなんです!このビールは私のオリジナルですね。昔から、作っている人の気持ちがより込められている気がするのでオリジナルが好きなんです。これは実家が農家だという影響もあると思うんですが、栽培する、何かを生み出す、という工程を身近で見てきたので、モノが作られる背景が気になってしまいます。

セリナ

素敵な考えですね。

ゆるみな。

クラフトビールの場合も、このビールを作った背景はどうなってるのだろう?とか、農家さんや醸造家さんが、どういう思いでこれを作ったのだろう?というように、その商品に込められた思いが気になります。今回作ったビールは私の思いや理想を醸造家やデザイナーさんに再現してもらうようにお願いしましたが、私だけではなく彼らの思いも込められているはずです。

セリナ

思いが込められたビール、ますます飲んでみたくなりました。そんなビール作りで最も苦労したことは何ですか?

ゆるみな。

大変だったことは、たくさんありますが、その中でも一番というと、味が最後まで不透明だったことでしょうか。梨の実る時期が限られているので、予算とスケジュール的にほぼ一発勝負でした。やはり、一発でうまくできるかという不安がありました。一方で醸造家さんの技術については信頼していたから「きっとおいしいものができる」と信じていたので、不安と期待が入り混じった気持ちでしたね。完成品を飲んでみたらイメージ以上のものが出来上がってきたので満足です!

進学校から専門学校へ

セリナ

ところで、ゆるみなさんが秋田から上京されたきっかけはなんですか?

ゆるみな。

秋田高校卒業後に都内の専門学校に入学しました。高校は進学校だったのですが、自分の好きなことを仕事にしたいと思っていたので大学には行かずにカフェの専門学校に行くことにしました。実家が農家だったので、幼い頃から食への興味はあったんです。当然のことながら周囲の人には反対されましたけど。

セリナ

折角進学校に通ってたんですものね。

ゆるみな。

はい。親もそう思っていたと思います。もちろん、やりたいことがあるなら大学へ行ってもいいと思うけど、私の場合はそうじゃなかった。むしろ早く働きたいという願望が強くて。高校三年の6月、勝手に特待試験を受け合格通知をもらい、親に見せたんです。意欲を認めてもらえ、晴れて行かせてもらえることになりました。

セリナ

強行突破ですね(笑)。

ゆるみな。

この頃から自分の考えを曲げないタイプでしたね(笑)。

女性の力になりたい

セリナ

ところで、ゆるみなさんは、グラビアアイドルだったようですね。もしよかったらその時のお話も聞かせてください。

ゆるみな。

はい。専門学校卒業後、会社員を経て2017年の7月にフリーランスとして独立しました。しかし、そこから数か月経った11月頃になっても月給9万円程度の収入しかなく、生活するのに困るような状態でした。そんなとき、渋谷の街を歩いていたら、スカウトされたんです。

セリナ

渋谷でスカウトですか。すごいですね。

ゆるみな。

私が好きなグラビアアイドルの1人に杉原杏璃さんという方がいるのですが、スカウトしてくださった方が偶然にも彼女もスカウトした方だったんです。

セリナ

偶然!すごいですね!嬉しくなっちゃいますよね。

ゆるみな。

そうです。高ぶる気持ちの中、とりあえずやってみよう精神で、グラビアアイドルも始めてみることにしました。しかし芸能界って、想像以上に闇の世界だったんです。

セリナ

芸能界は闇が深いっていうのは、聞きますよね。

ゆるみな。

はい、私も話には聞いてはいたんですが、実際に酷くて、ショックでしたね。身近な大きな例を挙げると、まず、私をスカウトしてくださった方が、スカウト兼社長だったのですが、あまり好ましい方ではなくて。撮影会の連絡をもらって車で連れて行かれたのがラブホテルだった、とか。いい仕事がほしかったらやらせろって、何度も脅されました。それだけは嫌だったので、断り続けながらも、できる範囲でグラビアとしての活動をしていました。

セリナ

女性としては、とっても怖いですよね。そういうのって、結構ショックが大きいんじゃないですか...?

ゆるみな。

ショックでした。グラビアアイドルの女性はきれいでかわいくて好きなのは今でも変わりません。だけど裏の世界を見てしまい、ここは私がいるべき業界ではないなって思いました。それで、今はもう事務所を辞めて、活動も休止しています。

セリナ

怖い思いをたくさんされているんですね。

ゆるみな。

そうですね。この苦い経験を糧に今を頑張れるんだ、というモチベーションにもなっています。

セリナ

今に繋がっている経験の1つということですね。

ゆるみな。

はい。生きている限り人は過ちを犯します。失敗談や嫌なこともあると思うけど、それは行動した結果であって、やらないで終わるより全然良い。その失敗を糧にできたなら、その人は強くなれると思います。

セリナ

このような苦い経験すらも、ビール作りに活かされているんですね。

ゆるみな。

そうですね。ビールを作ってみて、今までの人生が全部繋がっているんだなって、実感します。23年間生きてきた中で経験したことの集大成です。

セリナ

ゆるみな。さんの人生が凝縮されているビールですね。

ゆるみな。

そうですね。私の原体験からできたビールだなと思います。このビールを作るにあたって飲んでほしいと思っていたペルソナは、自分自身です。梨花一心は、「自分が一番飲みたいと思うビール」、「ほしいビール」ですね。だからとても作りやすかったです。もちろんいろんな方のアドバイスを聞いてコンセプトがブレそうになる時も何度もありました。けれど一旦立ち止まって、これは自分が本当に心からほしいものなのか?っていう自問自答を繰り返して、ようやく完成までたどり着きました。


▲「脱げるビール屋さん」としても活躍するゆるみな。さん

ビールと共に成長を

セリナ

ゆるみな。さんの今後のビジョンはどのようなものですか?

ゆるみな。

ビールのプロデュース事業については継続していきたいなと考えています。今は個人でやっているのですが、近いうちに法人化する予定です。

セリナ

今回のビールはゆるみな。さんの人生の凝縮ですものね。何か、梨花一心とは違うものを作ったりする予定はありますか?

ゆるみな。

次回作として、静岡のいちご農家さんと醸造家さんと一緒に苺のクラフトビールを作る企画をしています。

セリナ

また面白そうな企画ですね。苺というのも期待できそうです!

ゆるみな。

楽しみにしていてください。梨花一心は秋田の梨を使用して岩手の醸造所で作ったのですが、今後も地方の農家さんやブリュワリーさんと共に新作を作っていきたいです。

セリナ

地域のビールですね。

ゆるみな。

全国各地の農家さんや醸造家さんと繋がって、彼らの作ったビールと飲んでくれる人をつなぐ役目として一緒に素敵なビールを作っていけたらいいなって思います。

セリナ

ゆるみなさんがプロデュースするビール、ということですね!楽しみです。

ゆるみな。

ありがとうございます。これをベースに、今後クラフトビール事業をもっと展開していこうと考えています。このビールと一緒に、自分も成長していきたいです。飲んでくれる人も、ビールと共に、変化や成長を楽しんでくれると嬉しいです。

セリナ

ビールの事業以外にやりたいことってあるんですか?

ゆるみな。

たくさんあります。実際に動いていることで言えば、今年の夏に下北沢でクラフトビールのはしご酒イベントを開催したいと思っていて企画を作り仲間を増やしています。また、to B向けにノベルティビールのコンサルタントをしたり、飲食店の立ち上げに向けて動いたりもしています。

セリナ

それらをやるうえで、何か軸にしていることはありますか?

ゆるみな。

私の中でぶれないであろう3つのキーワードがあります。「農業・食・癒し」です。今はクラフトビールというコンテンツをメディアにして行っているけど、今後どうなっていくかは自分でも分かりません。このキーワードを軸に別のこともやっていきたいです。

セリナ

なるほど。その3つの軸は、今回のビールの事業でも重視されているんですね。


▲梨花一心とお料理で癒しのひと時を

無益でもやりたいことを

セリナ

読者にメッセージをお願いします。

ゆるみな。

周りの人から「やりたいことがない」というような相談を受けることが多いのですが、私も自分のやりたいことがない時期はありました。自分のやりたいことが本当にこれで正しかったのかと目標を見失いそうになる時も。そういう時には、一度立ち止まって、もしお金を稼がなくても良い世界だったら何をしたいのか?と自問してみてください。

セリナ

無益な状態であっても自分がしたいことを考えてみるんですね?

ゆるみな。

そうです。「生きるためにお金を稼がなければいけない、お金を稼ぐためには働かなくてはいけない。だから仕方なく働いている」ではなくて。一度小学生の頃の自分に戻って、何している時が幸せか振り返ってみるんです。旅していたいとか、文章を書いていたいとか、なんでも良い。それが本当に自分が心からやりたいことなんじゃないかなって思っています。

セリナ

ゆるみなさんもそのようにして乗り越えたのですか?

ゆるみな。

そうです。私の場合は料理が好きで、お酒を飲みながら美味しいご飯を好きな人と食べることが好き。迷ったときには、自分に本当にやりたいことなのか?利益がなかったとしてもやりたいことって何なのか?を問います。そうやって自分の心の声に素直になることで自分が本当にやりたいことが見えてくるんじゃないかなって思います。

セリナ

自分が本当にやりたいこと、ですか。私はまだ見つけられていないのでとても参考になります。小学生の頃の自分が好きだったことって何なのかって考えてみようと思います。
ありがとうございました。

人生の凝縮

自分の人生を凝縮したビールを作ることができ、それをたくさんの人に飲んでもらえるなんて、素敵なことですよね。
今後のゆるみな。さんの動きにも注目したいところです。

次のゆるみな。さんの記事第二弾では、今紹介したビール「梨花一心」について、たっぷり語ってくれています。
ビールにも興味を持った方、第二弾の記事にも乞うご期待!!
クラウドファンディングのコツも紹介していますよ。

本文中に紹介のあった「梨花一心」は完売、販売を終了いたしました。秋から販売を再開する予定だそうなのでお楽しみに!
次回作の苺のクラフトビールも、7月からの販売に向けてクラウドファンディングから先行予約販売を行うそうですよ!

ゆるみな。さんのビールを飲んでみたいと思った方は、
ツイッターのDMもしくは
メール(beerfruits.0817@gmail.com
にてゆるみな。さんまでご連絡ください!

ライター紹介

セリナ

早稲田大学国際教養学部2年生。好きなことは、旅行、ピアノ、音楽鑑賞。

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