りんごをかじっていても浮かない国 #ドイツバカ ヒダリュウ

こんにちは、インタビューアーのゴリです。

皆さんはドイツと聞いてどのようなものを思い浮かべますか?
ビール、ソーセージ、サッカー、クリスマスマーケットなどなど、素敵なものばかりですよね!でも、そういう抽象的なイメージはあってもしっかりとドイツがどんな国なのか多くの人が気にしたこと無いと思います。
そんなドイツを愛し、1ヶ月かけて14人の方の家にホームステイをしながら、ドイツを1周した#ドイツバカを取材してきました!

たまたまのドイツ留学

ゴリ

こんにちは、バカレッジのゴリです、よろしくお願いします!

ヒダリュウ

獨協大学1年のヒダリュウです、よろしくお願いします。

ゴリ

ヒダリュウさんは大学で何をされているんですか?

ヒダリュウ

僕は外国語学部ドイツ語学科での大学の授業以外でも、ドイツ難民やトルコ移民についても研究しています。

ゴリ

トルコ移民についてもですか!?

ヒダリュウ

はい、友達の影響で勉強し始めました。

ゴリ

トルコ人の友達がいるんですか?

ヒダリュウ

そうです。高校1年生の時のドイツ留学で出会いました。

ゴリ

ドイツ留学を経験されていたのですね。どうして、ドイツへ留学をしようと思ったのですか?

ヒダリュウ

元々海外に興味がありました。本当は夏にあったアメリカ短期留学に行きたかったのですが、夏はサッカー部の大会や練習と重なってしまい、参加が難しかったんです

ゴリ

たまたま、時期が重なっていたのがドイツへの短期留学だったということですね?

ヒダリュウ

はい。なので、ドイツのことを何も知らなかったですね。サッカーぐらいしかドイツのイメージがなくて(笑)。今思えば当時いじめを受けていたので、そこから逃げ出したかったのもあるかもしれません。

ゴリ

そういう理由があったんですね、少し意外でした。どうして大学でドイツ語を学ぼうと思ったんですか?

ヒダリュウ

高校1年生でドイツへ留学していたのが大きな理由の一つです。もう一つ理由を挙げるとすれば、高校生のうちに英語は出来ていたので、他の言語を学びたいと思いました。これから英語が話せることが特別なことではなく、当たり前になる時代来ると思うので。

ゴリ

それが理由でドイツ語学科に進学されたんですね

大学生活のギャップを埋めるためのドイツ一周

ゴリ

どうして大学生でドイツを一周してみようと思ったんですか?

ヒダリュウ

自分でもよくわかりません(笑)。でも、何か人と違うことをしたかったのかもしれません。ドイツ一周した人はいないだろ、という発想でした。

ゴリ

どうして人と違うことをしたかったんですか?

ヒダリュウ

なんとなく大学生になったら輝けるのではないのかなぁと思っていました。でも、大学に入学してみて、自分の想像していた大学生活とのギャップを感じました。なので、新しいことを始めるために10年間続けていたサッカー辞め、留学や国際系のサークルに入りたいと思っていました。

ゴリ

自分を変えられることをしたいと思ったわけですね!

ヒダリュウ

そうですね。世界に行きたいなという気持ちが特に理由もなく、自然と湧き上がってきましたね。
夏は海外に行きたいと思って、GW中にバイトでお金を貯めました。

ゴリ

すごい行動力ですね!想像していた大学生活と現実のギャップは感じていても、それを変えようと動ける人は少ないですよね。

ヒダリュウ

そうかもしれませんね。あと、ドイツ一周のことも親には秘密にしていました。
友達の家に遊びに行くという嘘をついて、期間も半分ぐらいの2週間ぐらいと伝えて、バッキングに行くことも伝えませんでした(笑)。

バックパッキング:低予算で国外を個人旅行する旅行のこと。(Wikipediaより)

ゴリ

親御さんに秘密になさっていたんですか。

ヒダリュウ

実は、大学生になる前の1月に友達に会いにヨーロッパに行く計画もあったのですが、18歳未満は親の同意が必要でして、親に話をしたところ、断られた経験がありました。なので、今回は1ヶ月ドイツに行くことは秘密にしておきました。

ゴリ

なるほど、ドイツ一周することは前々から決めていたことなんですか?

ヒダリュウ

いえ、特に前々から計画していたことではありません。GW中のバイトも、漠然と世界に行きたいと思いながらやっていました。

ゴリ

何かそう考えさせられる、きっかけがあったんでしょうか。

ヒダリュウ

高校でのいじめの経験が大きかったです。いつも口だけ、何もしない自分が嫌いで、人と違うことをして輝いている人間に変わりたいと思いました。また、バイトしている自分が嫌になったんですよね。GWの後も出国直前の8月まで、ドイツに行くためにバイトを続けていました。でも、途中で自分がロボットになったような気分になりました。たまたま自分のバイトだけかもしれませんが、自分じゃなくても、できるというような作業ばかりをこなしていて、この時間もったいない、思考停止して3~4つのバイト掛け持ちしている自分に嫌気がさしました。

ノープランのドイツ一周

ゴリ

ドイツ一周はどこから始めたんですか?

ヒダリュウ

西から一周しようと思っていて、まずフランクフルトに行きました。でも、そこからのプランを全く考えていなくて(笑)。着いたその日は空港泊をしましたね。

ゴリ

全くのノープランだったんですね。

ヒダリュウ

空港泊をしたのはロストバゲージされたのもあります。

ゴリ

ロストバゲージされたんですか??

ロストバゲージ:預け荷物のトラブルの総称。航空会社に預けた荷物が、何らかのアクシデントや人為ミスによって紛失、または遅着することを指す。(タマルWEBより)

ヒダリュウ

はい、でも海外保険に加入していたので保証金が出て、失くした荷物の代わりに10万円分、服などを爆買いしました(笑)。
結果、荷物を失くされた分、豪勢に生活出来ました。

ゴリ

(なんて臨機応変に対応できる人なんだ)
普通の人であれば、そこはネガティヴに捉えるところなんですけどね。

意外とコッテリしているドイツ料理

ゴリ

ドイツにいるとき日本は恋しくなりましたか?

ヒダリュウ

1週間でなりましたね(笑)。

ゴリ

どうしてですか?しかも、かなり序盤の方で。

ヒダリュウ

特に食べ物に困りましたね。

ゴリ

食べ物ですか?

ヒダリュウ

そうなんです。ドイツの歴史から分かる通り、労働社会であったため、食べ物もこってりしたこのが多いんです。すぐ胃もたれを起こしてしまって。

ゴリ

何を食べて生活していたのですか?

ヒダリュウ

りんごかじってました(笑)。

ゴリ

りんごですか!(また、すごいことを言うなこの人)

ヒダリュウ

ドイツって素敵な街でりんごをかじっていても浮かないんですよ。

ゴリ

そこ問題ですか?

ヒダリュウ

あとはケバブ食べていました。自分にはこれくらいの物が丁度よかったです。

14回のホームステイ

ゴリ

そこからどのようにドイツを一周されたんですか?

ヒダリュウ

そうですね。ホームステイをしながらドイツ一周しようと思っていたので、合計14件のホームステイをしてきました。

ゴリ

全部ホームステイで生活していたんですか!(すごい!)
どのようにしてホームステイ先というものは探していたんでしょうか。

ヒダリュウ

CouchSurfing というアプリを使ってその日泊めてもらえる宿を探しました。

CouchSurfingとは、海外旅行などをする人が、他人の家に宿泊させてもらう(カウチをサーフさせてもらう)という形式の相互的な思いやりや信頼により成り立っているアプリケーションである。コミュニティーの軸にしたウエブサイトにて、プロフィール、身分確認制度、メンバー同士の評価等により、世界各地のメンバー間で連絡を取り相談の上で宿泊が決まるものである。
(wikipediaより https://ja.wikipedia.org/wiki/カウチサーフィン)

ゴリ

本当にドイツに行ってから全て決めていたんですね!

ヒダリュウ

そうですね。自分は観光というよりも、ドイツ一周することが目的でした(笑)。

ゴリ

どうして、ホームステイにこだわったのですか?

ヒダリュウ

いや、ホームステイの方が楽しいなと思って、ホステルに泊まるをやめました。ホステルも、あえて利用してみたのですが、静かでつまらないなと思いました。 あと、お金もなかったし(笑)。

ゴリ

そこで、ホームステイを選ぶ発想もすごい(笑)。
ホームステイ先はどうでしたか?

ヒダリュウ

ドイツ人の寛容さにびっくりしましたね。

ゴリ

具体的にはどんな面が寛容なんですか?

ヒダリュウ

自分のことを信用してくれているようで、ホームステイ先で自分のことを一人にしてくれるんです。
あと、皆さん日本に興味があるみたいで、積極的に話しかけてくれました。
「東京に行きたい」って人もいましたね。
それと、日本人はヨーロッパ人にとってミステリアスな存在の日本についてたくさん質問されましたね。「日本人はみんなアニメ好き」、「日本人は変態」などの日本人への偏見を聞かれてそれを直すような感じでしたかね。

ゴリ

どれもびっくりするような偏見ですね。

ヒダリュウ

中でも一番びっくりしたのは「日本人はみんな虫食べるんでしょ?」って聞かれて(笑)。

ゴリ

そうなんですか??
でも、いくつかの県ではあながち間違ってはいないんですけどね(笑)。
ホームステイ先でトラブルなどありましたか?

ヒダリュウ

トラブルか、あったっけな?

ゴリ

(トラブルはなく、過ごせたのかな?)

ヒダリュウ

そういえば、ありましたね。
シェアハウスって分かります?

ゴリ

知ってます、自分も今シェアハウスしています。

ヒダリュウ

ホームステイ先で1件シェアハウスのところがあって、雰囲気も良さそうだったのでそこにCouchsurfing で申請をしたんですよ。

ゴリ

(すべらない話みたいになってきたな)

ヒダリュウ

5人くらいがシェアハウスしているところで、夜も料理を振る舞ってくれてすごいよくしてもらって、そこまでは良かったんですよね。

ゴリ

そこまではというと?

ヒダリュウ

その夜一睡も出来なかったんですよ(笑)。

ゴリ

どうしてですか??

ヒダリュウ

寝る直前ぐらいに実は自分達が全員ゲイだということを告白されて、用意されているはずのベッドルームが使えないって言われて。

ゴリ

それでどうなったんですか??

ヒダリュウ

「君は僕と寝なきゃ行けないんだよ。」と言われ、一晩中同じベッドでひたすら(かなりハードな)タッチをされ、それをひたすらガードし続けました。

ゴリ

凄くハードなエピソードですね。
(こんな濃いエピソードを忘れかけるって、なんてノー天気な人なんだ)
何かほっこりする話とかありますか?

ヒダリュウ

ありますよ!これもホームステイの話で、この日は森の奥にある家に泊まることになったのですが、日が暮れて山で迷子になってしまい、たどり着くのに苦労したんですよ。

ゴリ

なるほど、ヨーロッパの夜の森って魔女とか出てきそうですよね。(完全なおとぎ話による偏見)

ヒダリュウ

それで、ホームステイ先のホストに外の小屋を好きに使っていいよと言われて、その日は小屋で過ごすことになりまして

ゴリ

小屋ってすごいですね。

ヒダリュウ

その小屋も探すのに苦労しました。近くの人に手伝って貰ったりもして、なんとか小屋にたどり着けました。小屋に着いた後にその人達にお礼を言おうと荷物を置いて、小屋を出て鍵をかけようとしたんです。そしたら、ドアノブが取れて小屋の中に入れなくなってしまって(笑)。

ゴリ

えぇ??(全然ほっこりする話じゃない)
その日はどう過ごしたんですか!?

ヒダリュウ

すごく焦りましたね。その日ホームステイ先のホストも家に帰ってこないと言っていたで(笑)。でも、近くのゲストハウスに泊まっている人達がパーティーを近くでやっていたので、パーティーに混ぜてもらい、寝床も用意してくれました。すごく人の温かさを感じましたね。

ゴリ

すごいエピソード(この人普通に話しているけれど、冷静に考えたらすごいことだよな...)

ヒダリュウ

あとはドイツにいて気づいた事ですが、ドイツ人は地元愛があると思いました。

ゴリ

地元愛ですか?

ヒダリュウ

はい、ドイツ人は旅行する人が少ないんです。マーケットや広場が多くて、休日なんかも近くの公園などで読書をしたり、みんなで話したりしていました。休日になると、どうしても日本人って地元ではなくどこかに出かけたりしますよね。この違いが地元の捉え方からなのか、休日の捉え方からくるものなのかは分かりませんけど。


ゴリ

そうなんですか、知らなかったです。
(休日の過ごし方か、たしかに日本人どこかへ遊びに行く事が正しい休日の過ごし方みたいな所はあるからな。)

ドイツを一周してみて

ゴリ

ドイツを一周してみて何か自分の中で変わったという実感はありましたか。

ヒダリュウ

ドイツ一周し終わった時は達成感はそんなに無く、何か変わったという実感はありませんでした。

ゴリ

確かに終わった直後というものはなかなか自分のやった事って実感出来ないですよね。

ヒダリュウ

そうなんです、少し経ってから周りの人から褒められるようになって、段々とやり切ったんだなと思うようになりました。

ゴリ

どういった面での変化が1番大きいでしょうか。

ヒダリュウ

そうですね、ドイツに行ってからLGBTについて考えるようになりましたし、視野も広がりました。1番大きな変化としては、過去のことを気にしなくなりました。

ゴリ

過去のことというと?

ヒダリュウ

高校の時にいじめを受けていて、その子達を見返したいと思っていたのでドイツに行く前はずっと自分の中でそのことが気になっていました。
でも、ドイツ一周後はその子達のことを気にするのをやめて、自分の好きなことをして、自分を表現していこうと考えるようになりました。

ゴリ

そうだったんですね、何が1番人を大きく変えるのでしょうか。

ヒダリュウ

やっぱり、思考力と行動力だと思います。
思考して行動さえすれば人は変われる、自分は経歴もなく、特技もない。でも、他の人がしないようなことをしてここまで変わる事が出来ました。どんな人でも、行動して反省し、分析してまた行動するという、このサイクルを繰り返せば絶対に変われると思います。実際、僕はノープランのドイツ一周で生きるために数え切れないくらい思考して行動しました。

ゴリ

確かに、しっかりと物事を考える時間って忙しいと忘れられがちですが、自分を変えることが出来る大切な機会ですよね。
では、最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

ヒダリュウ

大学の中で自分の属するコミュニティをとどめているのは勿体無いと思います。自分の軸を作るのは難しくて、自分で動いて他人と触れ合って作っていく事が1番だと思います。人と触れ合うきっかけって何でもいいと思っています。イベントでもSNSでも、人と出会えれば自分が変われるキッカケになりますしね。危ないSNSの出会いなんて、取り上げられているのは一部です。
DMくれれば会いに行きます、お話ししましょう!

海外に出るのに理由なんて要らない

ヒダリュウさんの話を聞くと、「海外に出る」ということは自分達が思うほどハードルの高いことではないような気がしてきました。海外に行けば色々な人に出会え、色々な文化を学べる。なかなか、このようなことを教えてくれる方っていませんよね。
今回の取材でヒダリュウさんがどんな方なのか、より興味が湧きました!
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ライター紹介

ゴリ

青山学院大学地球社会共生学部(GSC)1年。セーリング元日本代表。バカレッジでは主に取材担当。英会話ベンチャー企業でインターン中。バックパッキング、マリンスポーツ大好きです。

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